子どもの手前、何事もなかったように生活

しなければならない


仕事も明るい顔をして普通に勤務しました


自分が自分じゃないみたいで、いつも別の

世界で生きているようでした



子どもが寝てしまうと、そこからが現実


泣いたり、落ち込んだり、とにかく

感情の起伏が激しかった


夫が女と会った時に着ていたかもしれない

スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、下着、靴、

靴下、カバンに財布、帰って来て使ったかも

しれないタオルやバスタオルまで、ありと

あらゆる物を捨てた


早く忘れたい

早く忘れて

そればかり考えていた


もちろん、何を捨てても、何をしてても

頭から離れることはなかったけど


と、同時に、夫はどうして?

何が悪いの?何が不満なの?

私が悪いの?

自己肯定感、ダダ下がりとなっていました


別人格の仮面をかぶっていないと

精神が崩壊してしまいそうだったので

常に張り詰めて、自分を偽りました


唯一、夫にだけには感情をぶつけていたかな


夫は誓約書通り、会社と家の往復だけの

生活をしていたと思います


夜も毎晩、求めてきました


身体は反応するけど、心が反応しない


お詫びのつもりか、今までよりも、丁寧に

優しく、けど私は、この行為、同じこと

女にもしてたんだよね…こんなふうに…

私の知らない所で、楽しかっただろね 

そんなことばかり考えてしまった


長い夜を1人で待っている私はずっと

寂しかったのに…

そう、私はずっと寂しかった


夫の外の世界を認める良い妻を演じて

寂しい気持ちに蓋をして、厳重な鍵をかけて

信頼が崩れ落ち、自分のやってきた事が

報われず、生きているのが、精一杯


そんな感じでした