夫の必死な懇願
それを受け入れる余裕はありません
でした

私の気持ちは離婚一色のみ


真夜中に起きた大惨事
ふと室内を見ると暴れまくった跡で
物が散乱していました

夫も必死な様子
こんなに狼狽える夫の姿は見たことが
なかったので、この状況は夫にとっても
想定外だったのでしょう

『全部話すから、話をしてほしい…』
そう言い、向かい合って座った

今ならわかる
愛する夫の逢瀬を聞かされた後、どんな
気持ちになるか
それがどんなにかドス黒い塊となって
心に重く居座るか…

夫は全て白状することが誠意だと思って
いたのだろう

『何から話していいかわからないから質問して
ほしい、全部答えるから』と言った

その時の私は何も考えられず、全てを明るみに
だそうと思ってしまった

25年前の私に言いたい

…止めとけ


女は派遣社員のため、任期満了で半年前に
会社を退職していた
そのタイミングで仕事の相談をされ、食事に誘われたのがきっかけだと
(下心みえみえだろ!2人で会う時点でアウト)

ホテルには行っていない、車の中だった
(いい年してバカすぎる)

バレることはないと思っていた
(妻を甘くみるな)

 家庭を壊すつもりも、離婚するつもりも
なかった、こんなことになると思わなかった
(ふざけるな、家庭はめちゃくちゃ離婚は
確定、地獄に落ちろ)


ポツリ、ポツリ、時間をかけて話をする
うちに辺りは明るくなり、やがて朝を
迎えてしまった