たくさんの方にお読み頂き
とっても嬉しく思っています
ランキングの応援も
ありがとうございます
私はハケンで
訪問介護員(ヘルパー)をしています。
先週から、ヘルパーが伺う際
最優先事項が、
「変化を見逃さないこと」だと
お話ししています。
介護保険を利用する際、
その方の1番困っていることを、
明確化する質問事項が
市町村窓口・地域包括支援センターに用意
されています。
それは、大きく分けて6項目
低栄養状態
口腔機能の低下
閉じこもり
運動機能の低下
認知機能の低下
うつ症状
です。
今日はラスト
うつ症状
65歳以上の高齢者がうつ病(老人性うつ)になると
「1日中ぼーっとしている」など
認知症とよく似た症状が現れます。
しかし、うつ病は
早期に正しい治療をすれば
「改善する病気」です
「様子がいつもと違う」と
感じたら
認知症と見分けるためにも
いち早く受診をすることが
重要です
環境の変化も大きく影響するので
多方面から注意・観察しましょう
観察ポイント
- 「眠れない」と口にする
- 眠れていない様子が見られる
- 体をだるそうにしている
- 頭痛(鈍い痛み)を訴える
- 「生きていても仕方ない」「自分は何の役にも立たない」などと口にする
ご家族を失った後は
ショックを受けやすいものです。
特に仲の良かった
ご夫婦・兄弟・姉妹を
亡くされると
それがきっかけで
サービスを利用される方は
少なくありません
ですが、この様な場合は
時間の経過とともに
良くなる場合もあります
【ケース1】
私が実際に担当した
ご主人を亡くされたご利用者様は
- ボーっとしてリビングに1日中いる
- 自分一人では食事を食べない
- 着替えなど身支度が出来ない
- 布団に入れない(リビングで寝る)
等の症状が出ていました。
ご家族様によると
もともと、
- 落ち込みやすい性格で
- 内向的な性格
- 仕事熱心で遊んだりしない内向的な性格
だったそうです。
近所の親戚の方が
1日に何度も訪問して、見守りして下さり
ヘルパーは朝晩2回1時間ずつ伺い
食事・身支度・服薬見守りなど
支援しました
1周忌を迎えるころには
すっかり回復され
畑仕事したり
デイサービスにも
行けるようになりました
毎日の訪問も3日に減りました。
【ケース2】
もともと伺っていたご利用者様で
ご家族様(いとこ)の不幸があり
相続などのごたごたが発生。
1時間ずっと激しく怒りながら
話されたことがありました
ですが翌週伺うと
「もう人を信じられない」と
マイナス言動で落ち込んでおられました
普段は穏やかな方でしたので
ケアマネージャーに報告。
ケアマネジャー自身も
何度か訪問して下さったり
ご家族にも伝え
気分転換をして頂き
心の動揺は収まって行きました
【ケース3】
デイサービス時代の話です。
週に1回ご利用の女性でした。
息子様と一緒に住まわれていましたが
昼間は独りでした。
自分がシルバーカーなしでは
歩けないことをいつも
「情けない」と口癖のように
おっしゃっておられました
ですが、食欲もあり
他のご利用者様と話したりしていたため
特に問題視していませんでした。
ある日も
いつもと同じように
「情けない」と
話されていました
ですがその日デイサービスから
帰った後
農薬を飲みご逝去されたのでした。
「週に1度しかご利用がなかったから
その心の闇に気付けなかった」
職員全員の見解です。
ですが、もっと話をしたり
利用回数を増やしていれば
「防げたかもしれない」と
感じた悔いの残る出来事でした
私が、元の職場の
「デイサービスは忙しすぎてダメ」と
感じたのはこのことがきっかけかもしれません。
「入浴と食事を提供するだけの場所」は
最低ラインのデイサービスの仕事。
ご利用者様の
「行きたくてしょうがない憩いの場所」
にならないと
本来の役目は
果たせていないように感じます
まとめ
利用者様のこころの変化を
「それほど深刻ではない」と
自己判断することは禁物です。
ヘルパーの声掛けを工夫することで
状態を良くすることも出来ます。
見落とさないように
ポイントを押さえて
支援して行きましょう。
「変化」を見逃さないように
急ぎの場合、口頭、メールでの報告も
忘れないように
本日も最後までお読み頂きまして
ありがとうございました
さくらのおすすめ記事
ランキングの応援をしていただけますと
励みになります
↓↓↓