柏ユースのエースFWだった中村駿太選手が高3になるにあたって、青森山田高校に転校したそうです。
中村駿太選手は年代別の日本代表に選ばれるほどの逸材です。
凄い決断だと思います。
2月のネクストゼネレーションズマッチで、高校選抜にJユース選抜が4−0で大敗したことが決断に影響しているように思われます。
ジュニアユースの世界を見ていると、Jのジュニアユースばかりが強いわけじゃありません。東京だけでも、エフタマやフォルツァやジェファや養和などJユースと遜色のないチームがたくさんあります。また、J下部にしてみてもジュニアユースからユースに進めるのは、半分とか3分の1です。
ちなみに、エフタマ20期の某君は、高校サッカー部ではなく、FC東京のユースに進みました。
J下部の凄いところは、自分たちが育ててきた選手をがっさり削って(本田圭佑選手もユースには進めなかった)、余所で育った選手を引き込むことに何の躊躇もないところです。
仕上がりさえよければ文脈にはこだわらないのです。自分たちの育成手腕の否定に繋がるなどとは考えないのでしょう。いかにトップチームにつなげていくかの方が大切なのでしょう。「プロ」という気がします。素晴らしいことです。
強豪高校のサッカー部には、強豪街クラブの選手たちやユースに上がれなかった元J下部が集まってきます。
そもそも、みなハングリーです。
J下部とサッカー部を比較すれば、練習環境も悪く、人数も多く、練習時間も長く、指導者も少ないのですから、圧倒的に厳しい環境です。
中村駿太選手の話に戻れば、そうしたところに身をおいたほうが、自分は伸びると確信したのでしょう。勇気ある素晴らしい決断だと思います。