過日、ぼんやりテレビを見ていたら、大島僚太選手が特集され、その中で、静岡学園時代に監督として指導を受けた井田勝通さんの「100万回触れ」の方針に触れられていました。
井田さんが長年指導した静学のサッカーは、「テクニックには頼るがスピードには頼らない」という方針だったそうです。大島選手以前には、三浦知良、三浦泰年といった選手も静学出身(三浦知良は途中でブラジルに渡っていますが)です。なんと20年連続でJリーガーを輩出しているそうです。
「100万回触れ」というのは、テクニックを身につけるための猛練習を表現しています。
毎日、リフティングとコーンドリブルを30~60分やったとして1000タッチくらいでしょうか。
10日で1万
100日で10万
1000日で100万
3年間で100万回到達です。できない回数じゃないですね。
是非、読んで欲しい記事があります。
「100万回触れ。」
です。ちょっと引用させていただきます。
>普通3対3のボールポゼッションだったらワンタッチとかツータッチ
>でやれというけど、オレは違う。そこでのワンタッチパスはいらな
>い。同じ3対3でも、ドリブルしてDFを抜いてからパスを出せと。
>そうすると自然とボールタッチが増えて、テクニックも身につく。ワ
>ンタッチというのはボールを触る時間が1秒にもならないだろう。
>オレの発想だと小さいときからそれをやっていたら上手くならない。
(上記HP、文・吉田太郎「100万回触れ。」より)
どこかのジュニアユースに似てるように思いませんか。
>静岡学園の練習といえばウォーミングアップがドリブルとリフティ
>ングで、すぐにミニゲームやシュート練習。フォーメーション練習な
>ど戦術的な練習をすることは一切ない。とにかくどこよりもボール
>を触り、徹底的に個人のリズムとテクニック、そしてインテリジェン
>スを磨く。
(上記HP、文・吉田太郎「100万回触れ。」より)
うーむ、「シュート練習」がなければ、そっくりです。
そのチームでは、ジュニア~中1は、リフティングやコーンドリブルが練習の前半にたっぷりとられます。中2からは、リフティングやコーンドリブルは端折られるようです。選手は意識的にそこは自分で補っていかねば「100万回」は触れません。これを自主練で補った選手とそうでない選手は、ジュニアユース後のユース・高校時代に大きく違ってくるのかもしれませんね。