母が出ていき、おじいちゃんから勘当された父と私たち3人のことは、小さいアパートを借りて父子家族となった。
それからそんなに日は経っていないと思う。経っていたとしても数ヶ月。
小さい頃の記憶なのでどうしてなのかよく覚えていないのでだけど、その日は父が仕事かなにかで留守をしており、子供3人だった。
兄と弟は、退屈なので 少しのお金を持って 近くのショッピングセンターの中にあるゲームセンターに出かけて行った。当時、2人は保育所年長と年少位の歳だった。そんなことはよくあったんだと思う。
大人になって子供を持っている今の私からしたら恐ろしいことだと思う
1人残された私は(私は年中)、少し時間をおいて2人を追った
本当に近いのだけど、大きい道路を渡らなければならなかった。
さぁ、渡ろうとした右側から1台の車が見えた…そこから記憶がないー
気づくと、病院だった。しかも、出ていってしまったはずの母が隣りに座っていた。
足がものすごく痛かった。とにかく泣いた
私は車にひかれた。
後で、弟が私が車にひかれた所を目撃したらしく、私は道路を渡りはじめたすぐに転んだらしいそこに1台の車が通り、私の足をひいてしまったということです。
幸い数箇所の擦り傷ですんだのだけど、なぜか気絶していた。
「お母さんの所に行きたい」
母を見た私は そう叫んだらしい。
母も、自分の生活の目処が立てば、私たちを迎えにくるつもりだったそうだ。
少し早まったらしいが、それをきっかけに父子家庭から、母子家庭に変わった。