昨日は富士山に傘雲がかかったため、本日は雨かと思いきや晴れ。
とてもあたたかな農作業日和でした。
夜は、韓国のコミュニティーから2週間の滞在予定で来られている、
田 和英(ジョン・ファーヨン)さんが、自分の住むコミュニティーについて、
プレゼンテーションをして下さいました。
今回は、ファミリーメンバーのみちよちゃんの紹介で木の花ファミリーを訪れました。
彼女の住むコミュニティーの名前は、『ダンデライオン』。
奇しくも、木の花ファミリーにも『たんぽぽ』という施設があり、
面白いご縁だなと感じていました。
ダンデライオンはソウルから南に3時間のところにあり、周囲は田園地帯。
環境も木の花ファミリーと似ているそうです。
プレゼンテーションの内容がとても心に残りましたので、内容をシェアしたいと思います。
ダンデライオンは、韓国で大変注目されているコミュニティーで、先日は韓国のNHKにあたるKBSからも取材を受けられているそうです。
●コミュニティーの概要を説明すると、
・メンバーは、大人19名、子供9名の合計28名。
・設立時期は、1992~3年で、木の花ファミリーと同時期。
・設立の経緯は、農村の疲弊を憂えた3人の大学生が、大地に帰って行動を起こそうという思いから設立。
・コミュニティーの特徴としては、エコテクノロジーを活用したエネルギーの自給で、技術者が多く集まり、代替エネルギーを利用した生活の実践と普及活動を行っていること。
・木の花ファミリーの特徴が、「食の自給」としたら、ダンデライオンは「エネルギーの自給」と「エコ建築」に特化したコミュニティー。
とのことでした。
また、コミュニティーで導入されている代替エネルギーおよびエコ建築の技術は、
●代替エネルギー
・ソーラークッカー(太陽熱調理器)
・太陽光発電
・風力発電
・バイオガス
・オンドル(韓国の温水式床暖房装置)
●エコ建築
・ストローベイルハウス(稲わらをブロック状にして積み上げて作る家)
と、大変幅広く実践しています。
●経済の仕組みとしては、
収入源は大きく2つ。
一つは見学ツアーで、年間およそ2000人ほどを一泊二日で受け入れているそうです。
もう一つはフリースクールの運営。
現在35人の生徒が、家族の元を離れ、寄宿舎で生活しながら学んでいるそうです。
その学校までもストローベイルハウスとのことで、かなり大きい建物まで自給しているそうです。
●プレゼンテーション後の質疑応答の内容です。
Q1.コミュニティー内のもめごとはどのように解決されていますか?
A1.ダンデライオンにも憲章があって、そこに書かれたルールの一つに、
『問題ごとがあれば、その人と直接話しをしましょう』
というのがあるそうです。
また、メンバー共通の意識は、『許す』こと。
その背景にある心は、「キリスト教的価値観」だそうです。
その価値観は宗派を超えたものであり、ダンデライオンでは
早期キリスト教にみられるような、『共に暮らし、共に学ぶ』
という価値観が大切にされているそうです。
Q2.収入の分配方法
A2.収入は中央に集められ、必要に応じて分配される。
コミュニティーで暮らす人たちは、以下の3つのうちのどれかに該当。
・正規メンバー : 生活はコミュニティーで保障。給料は無い。
重要な決定に関わる責任と権限を有する。
(ただし、日常的な決め事は、全員で話し合う)
・非正規メンバー: 生活はコミュニティーで保障。若干給料がもらえる。
・ボランティア : 生活はコミュニティーで保障。講座の受講料はその都度発生する。
※正規メンバーは、所有の概念がなく、コミュニティーに一生をささげる意思のある人がなれるそうで、彼女は非正規メンバーとのことでした。
プレゼンテーションの内容は、とてもすばらしく、
その後の質疑応答は、とても活気ある時間となりました。
質疑応答の最後には、食料の自給がほぼ達成されている木の花ファミリーと、
代替エネルギーや自然素材を使った建築技術を持つダンデライオンとで、
技術交流としてお互いのコミュニティーに人材を派遣しあうというのは
どうだろう?という提案もだされ、それはいいね、という話に。
木の花と精神性がとても近い人たちがお隣韓国に住んでいることを知り、
とても嬉しくなりました。
また、それぞれの得意分野でお互いのコミュニティーを助けることが出来そうで、
まさに国境を越えた相互扶助の可能性が見えてきました。
木の花ファミリーは、日本を飛び出し、徐々に世界とも繋がりつつあります。
心は国境を越える。
そのことを実感した日になりました。
今日も一日ありがとうございました。
追伸:
彼女に木の花ファミリーの感想を聞いたみちよちゃんがシェアしてくれました。
「こんなに全員が幸せそうなコミュニティーに出会ったのははじめて」
「日本人は感情を表に出さない民族だと思っていたが、ここの人たちは違う」
との感想を頂いたそうです。
ここの人たちは本当に日々が幸せそうです。
興味をもたれたみなさん、よかったら一度、ここに住む人の『心』を見に、
そして、美味しいものを食べに、遊びに来てくださいね。
僕も自信を持ってオススメします。
12/10の研修内容
午前
・玉ねぎ苗の定植
午後
・ニワトリ餌の袋詰め(発送用)
・ニワトリの餌やり(おから)
・ごぼう収穫
夜
・ダンデライオンコミュニティーのプレゼンテーション
・大人ミーティング

















とてもあたたかな農作業日和でした。
夜は、韓国のコミュニティーから2週間の滞在予定で来られている、
田 和英(ジョン・ファーヨン)さんが、自分の住むコミュニティーについて、
プレゼンテーションをして下さいました。
今回は、ファミリーメンバーのみちよちゃんの紹介で木の花ファミリーを訪れました。
彼女の住むコミュニティーの名前は、『ダンデライオン』。
奇しくも、木の花ファミリーにも『たんぽぽ』という施設があり、
面白いご縁だなと感じていました。
ダンデライオンはソウルから南に3時間のところにあり、周囲は田園地帯。
環境も木の花ファミリーと似ているそうです。
プレゼンテーションの内容がとても心に残りましたので、内容をシェアしたいと思います。
ダンデライオンは、韓国で大変注目されているコミュニティーで、先日は韓国のNHKにあたるKBSからも取材を受けられているそうです。
●コミュニティーの概要を説明すると、
・メンバーは、大人19名、子供9名の合計28名。
・設立時期は、1992~3年で、木の花ファミリーと同時期。
・設立の経緯は、農村の疲弊を憂えた3人の大学生が、大地に帰って行動を起こそうという思いから設立。
・コミュニティーの特徴としては、エコテクノロジーを活用したエネルギーの自給で、技術者が多く集まり、代替エネルギーを利用した生活の実践と普及活動を行っていること。
・木の花ファミリーの特徴が、「食の自給」としたら、ダンデライオンは「エネルギーの自給」と「エコ建築」に特化したコミュニティー。
とのことでした。
また、コミュニティーで導入されている代替エネルギーおよびエコ建築の技術は、
●代替エネルギー
・ソーラークッカー(太陽熱調理器)
・太陽光発電
・風力発電
・バイオガス
・オンドル(韓国の温水式床暖房装置)
●エコ建築
・ストローベイルハウス(稲わらをブロック状にして積み上げて作る家)
と、大変幅広く実践しています。
●経済の仕組みとしては、
収入源は大きく2つ。
一つは見学ツアーで、年間およそ2000人ほどを一泊二日で受け入れているそうです。
もう一つはフリースクールの運営。
現在35人の生徒が、家族の元を離れ、寄宿舎で生活しながら学んでいるそうです。
その学校までもストローベイルハウスとのことで、かなり大きい建物まで自給しているそうです。
●プレゼンテーション後の質疑応答の内容です。
Q1.コミュニティー内のもめごとはどのように解決されていますか?
A1.ダンデライオンにも憲章があって、そこに書かれたルールの一つに、
『問題ごとがあれば、その人と直接話しをしましょう』
というのがあるそうです。
また、メンバー共通の意識は、『許す』こと。
その背景にある心は、「キリスト教的価値観」だそうです。
その価値観は宗派を超えたものであり、ダンデライオンでは
早期キリスト教にみられるような、『共に暮らし、共に学ぶ』
という価値観が大切にされているそうです。
Q2.収入の分配方法
A2.収入は中央に集められ、必要に応じて分配される。
コミュニティーで暮らす人たちは、以下の3つのうちのどれかに該当。
・正規メンバー : 生活はコミュニティーで保障。給料は無い。
重要な決定に関わる責任と権限を有する。
(ただし、日常的な決め事は、全員で話し合う)
・非正規メンバー: 生活はコミュニティーで保障。若干給料がもらえる。
・ボランティア : 生活はコミュニティーで保障。講座の受講料はその都度発生する。
※正規メンバーは、所有の概念がなく、コミュニティーに一生をささげる意思のある人がなれるそうで、彼女は非正規メンバーとのことでした。
プレゼンテーションの内容は、とてもすばらしく、
その後の質疑応答は、とても活気ある時間となりました。
質疑応答の最後には、食料の自給がほぼ達成されている木の花ファミリーと、
代替エネルギーや自然素材を使った建築技術を持つダンデライオンとで、
技術交流としてお互いのコミュニティーに人材を派遣しあうというのは
どうだろう?という提案もだされ、それはいいね、という話に。
木の花と精神性がとても近い人たちがお隣韓国に住んでいることを知り、
とても嬉しくなりました。
また、それぞれの得意分野でお互いのコミュニティーを助けることが出来そうで、
まさに国境を越えた相互扶助の可能性が見えてきました。
木の花ファミリーは、日本を飛び出し、徐々に世界とも繋がりつつあります。
心は国境を越える。
そのことを実感した日になりました。
今日も一日ありがとうございました。
追伸:
彼女に木の花ファミリーの感想を聞いたみちよちゃんがシェアしてくれました。
「こんなに全員が幸せそうなコミュニティーに出会ったのははじめて」
「日本人は感情を表に出さない民族だと思っていたが、ここの人たちは違う」
との感想を頂いたそうです。
ここの人たちは本当に日々が幸せそうです。
興味をもたれたみなさん、よかったら一度、ここに住む人の『心』を見に、
そして、美味しいものを食べに、遊びに来てくださいね。
僕も自信を持ってオススメします。
12/10の研修内容
午前
・玉ねぎ苗の定植
午後
・ニワトリ餌の袋詰め(発送用)
・ニワトリの餌やり(おから)
・ごぼう収穫
夜
・ダンデライオンコミュニティーのプレゼンテーション
・大人ミーティング
















