本文:

子曰く、回や、其の心三月(さんげつ)仁に違わざれば、

其の余は即ち日月(じつげつ)に至るのみ。

 

大先生訳:

顔淵よ、とにかく三ヶ月間、仁を心がけて生きてごらん。

すると、他のことは日を追って、あるいは月を追って、

いつの間にか身についてくるから。

 

塾長解釈:

孔子先生のずば抜けた弟子である顔淵は、

先生も一目置くほどの傑物だった。

「一を聞いて十を知る」と言う明晰さと、

さらに持続力も優れた人物と先生も言っている。

若くして難しい試験の科挙をクリアした先生に

そこまで持ち上げられると、

他の弟子はきっとやる気をなくしてしまうよね。

きっと之は他の弟子たちに対する具体的なマニュアル、

心構えをそれとなく伝えているのではないかな?

 

目標を決めてひたすらそれに向かい

とにかく三ヶ月間必死に頑張る。

基本をしっかり押さえれば

細かいことは後からついてくる。

 

おお、真の学習の進め方と全く同じではないか、

 

細かい受験テクニックを覚えるより、

基礎基本を押さえた学習が、

この先何十年も使える力だと思うのだが。

 

自分もこのことが高校時代に分かっていたなら

浪人もせず、ストレートで臨む進路にいけただろうに・・・

 

若くきれいな妻と、心優しい子供たちに囲まれて

豪邸に住み、酒池肉林、何不自由のない生活。

そういうものに私はなりたい。

 

あれ?

まるで俗人の代表者みたいな夢ではないか。

 

これだもの、まだまだ仁者への道のりは

遙か彼方であること実感する毎日です。

 

今のままで十分幸せです。

さて、今日は牛スジカレーでも作って

妻と子供たちに褒めてもらおうかな。