『撰文が決まったら検字』
撰文・・・刻したい文字を決めること。
篆刻ですから、篆書体を元に印稿を作ります・・・デザインします。
しかし、甲骨文・金文・隷書・楷書を刻することも普通になってきました。
検字・・・文字を調べます。
時代によって漢字は変化しています。
複数の文字を刻するとき、時代が違っていたらおかしな作品になります。
基本として篆刻字林を使います。
中国の篆刻家も使っているという話を聞きます。
篆刻字典精萃
作品になっている文字を編集してあります。
参考になります。
字統
文字を解説した本です。
白川静先生の本です。
読み始めたら、止まりません。
難点・・・百科事典並みの重さがあります。
これらの本を机の上に並べたら、コーヒーカップも置くスペースがありません。
この他に三冊ほど使って検字しています。
字典にも???があるので、複数冊使って調べます。
公募展で篆刻作品や書作品が受賞しているのに???の作品も見てきましたので。
審査員の目をかいくぐって・・・
たまさぶろう、字が変というより時代が大混乱しています。
つづく・・・