2012年、




USJが生き残るためのアイデアを考えながら、




パーク内をくる日もくる日も歩き回っていたのが、




当時のCEOの森岡毅であった。




そんな中のある夜、森岡氏は夢を見たそうだ。




昼間にパークで見た「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」というジェットコースターが




逆再生されている夢だったそうだ。




目を覚ました瞬間、森岡氏は




「これだ!!」




と跳ね起きてメモ帳にメモしたそうだ。




こうして誕生したのが、




後ろ向きに走るジェットコースター




『ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド〜バック・ドロップ』だ。




これならば大きな投資をせずに




既存のレールで実現できる。




2013年春にオープンしたバックドロップは、




最大「9時間40分待ち」という、




日本におけるアトラクション待ち時間記録を更新した。




筆者もその長蛇の列に並んだ1人なので




よく記憶しているが、




バックドロップのきっかけが、




たった1人が見た夢だったとは驚いた。




だが、同時に納得もする。




こんな名言を森岡氏は残している。



ある問題について、

地球上で最も必死に考えている人のところに

アイデアの神様は降りてくる。

森岡毅(ユー・エス・ジェイ元CEO)