今日は、前任校の先生方と、北千里にある『栄ちゃん』という店に行ってきた。











「日本一適当な居酒屋」とまで言われる、名店だ。




見たことないような組み合わせのメニューが出てきて、とても楽しめる。




店長の栄ちゃんの話も面白く、常にユーモアを欠かさない。




三年前に初めてこの店に来た時は、




栄ちゃんが最後の方に、客に向かっておにぎりを投げていた




今回、




「今日はおにぎり投げないんですか?」




と聞くと、




「今はやってない。時代に合わせて常に新しくならないと」




と栄ちゃんは答えた。




栄ちゃんという店は、いまは居酒屋という形だが、




もともとは炭焼きの専門店であった。




大繁盛していたそうだが、




徐々にまわりに炭を使う店が増えてきて、煙排出用のパイプを太くしないといけないなどの問題が出てきたらしい。




そのとき、栄ちゃんは、




すぐに、「炭焼きの店」を辞めるという決断をしたのだという。




普通は、そんな簡単に看板を降ろせるものではない。




栄ちゃんはこう語る。




「何かに追われて変化するのでは遅い。




一番いいピークの時に、変化をすることが必要だ」





と。




そんな栄ちゃんだからこそ、炭焼きの店じゃなくなっても、常連客の足は遠のかなかったのだろう。




むしろ、県外から「栄ちゃん」に来るためだけに旅行に来る客も多いそうだ。




『本物』の真髄を見た気がした。




『本物』がしていることは、いたってシンプル。




自分のシンプルな核を貫いていきたい。