岡山桃太郎空港にF2戦闘機来たる


基地攻撃された事を想定した自衛隊統合演習の一環で戦闘機の離着陸訓練が11月15日から3日間、岡山桃太郎空港で行われ見物に出かけました。
民間の岡山桃太郎空港に訓練で戦闘機が来るのは初めてではないかと思います。(過去には米軍戦闘機が緊急着陸した事はありましたが)

滑走路がよく見える空港の第4無料駐車場はとても広い駐車場ですが、平日に関わらず多くの見物の人々で混雑していました。
脚立と大きな望遠レンズ付カメラを下げた航空ファン、子供を連れた家族、お年寄り、若者、たまたま居合わせた旅人、様々な人々がニュースを聞いて集まって来ています。

1時過ぎに遠くの方より轟くエンジン音と共に着陸灯を照らしたF2戦闘機が現れました。

出力を落としシューンと金属的なエンジン音を響かせながら4機のF2戦闘機が次々に着陸してきました。

着陸後、誘導路を一定の間隔で駐機場に向かって進んで来ます。

駐機場に整然とならびました。

F2戦闘機は、全長約16メートルの小型の戦闘機で、単発エンジンの機体です。
米軍のF16をベースに日本仕様に最適化した機体です。


コックピットです。
補強の為にキャノピーが3分割されていて米軍F16と異なります。

エンジンインテークと前輪です。

機体後部、尾翼とエンジン排気口です。

タンクローリーから燃料給油を受けています。
これも訓練の一環です。

各部点検をしています。
安全に飛行する為の重要な作業です。


燃料給油、外回りの各部点検が終りパイロットが乗り込みます。少し窮屈そうです。

ヘルメットや酸素マスクを装着します。

キャノピーが閉まりました。
いよいよエンジン始動です。
最初、掃除機にスイッチを入れた時のモーターの様なビューと聞こえる音が火が入りゴーという音に変わります。
エンジン1つの小さな機体ですが大きな音が響きます。

エンジン始動後も各部点検をしています。
エンジンの出力を上げ下げしています。


点検が終りいよいよ出発です。
誘導路に向けゆっくり進みます。





誘導路を整列して進みます。


滑走路に入り再び整然と並びます。
離陸灯が灯りいよいよ出発です。
遠く離れていますが、とても大きなエンジン音が響きます。

エンジンの出力を上げ、1機ずつ腹に響く轟音をたて飛んで行きます。
近くで見物していた家族連れの小さな子供が驚いて泣き出しました。
エンジンは、一つしか無いですが性能最優先の為に騒音対策無く迫力有る音です。
エンジンの排気口から炎が見えるアフターバーナーは今回使いませんでしたが、使うと更に大きな音がする事でしょう。


離陸して機体が見えなくなってもまだ大きなドロドロとした音が響いています。
暫くし、空港の遥か上空に再び戻って来て、ゴマ粒の様に小さく見える機体は円を描く様にして旋回し、遠く雲間に消え帰って行きました。
暫く重低音が響いていました。

見物した甲斐がありました。
世界情勢の緊張が高まっている現在、国防を担い知力体力が必要な危険で緊張感ある大変な仕事と思いました。ご苦労様でした。ご安全に。

以上です。