母ちゃんが育てていたキク科のユリオプスデージーが真冬に関わらず満開になっている。水やりもしていないのに元気に咲いている。


今日病院から連絡あった。
あまり良い話ではない。
母ちゃんが急に弱りだした。
ほとんど寝た状態で、なにも口にしない。
急遽、病院に出向き防護服を着て面会した。直接会うのは救急搬送以来だ。
母ちゃん来たで! と声をかけても硬く目をつむりスースーと胸を動かし息をしているだけ。
そっと額に手を当てるとゴム手袋ごしにほんのり温かみを感じる。
母ちゃんの額に触れるのは、何十年ぶりだろうか。今までないかもしれない。
母ちゃん、母ちゃん、しっかり、しっかりと声をかけると首をわずかに動かしてくれた。
母ちゃんの目尻に涙がにじんでいる。

担当医師から状況の説明を受け、今後の治療についての同意書にサインした。
母ちゃんの病状は、脳出血は今の所止まっているが、脳出血の影響で脳の血管が痙縮を起し、血液が流れなくなり出血とは逆に脳梗塞を起し出しているとの事。
今後、体が動かなくなり点滴も限界を迎え出来なくなる可能性があるとの事。

その場合、病院として原則無理な延命は、しない方針との事。
悲しいが同意書にサインした。

母ちゃんごめん。母ちゃんごめん。母ちゃんごめん。
母ちゃんガンバレ、ガンバレ、ガンバレ!