見にきてくださりありがとうございます
今日は休みなので、数年振りにとある場所へ行きました。
東京のとある場所です。
そこには、叔母さん夫婦が受け継いでいたお墓があります。
叔母さんが倒れて以来、色々あって足を向けることができませんでした。
でも、お寺さんへずっとご迷惑をかけているかと思うと、とても心苦しいものがありました。
叔母さん夫婦も天国へ旅立ち、残されたままのお墓。
申し訳ない気持ちが強くなり、お寺さんへ連絡して伺いました。
最初、住職さんはとても険しい表情をされていました。
でも事情を説明すると、少しずつ穏やかに。
そりゃあそうです。
今までずっと連絡をしていませんでしたから。
それに、お墓について姉に連絡しても一切無視されていましたし。
もう、自分1人ではどうすることもできずにいました。
でも、お寺さんへご迷惑をおかけして良い訳がありません。
正直に事情を説明しました。
そして、墓じまいしたいことも伝えました。
住職さんは私が全て1人で叔母夫婦のことをしていたことを心配してくださり、
「よく今までここまでされてきました」
と仰ってくださいました。
そして、これまで納めなかったお布施に関してお許しをいただき、さらに墓じまいに関する費用も最小限の金額で引き受けてくださることに。
住職さんの寛大な御心に、目頭が熱くなりました。
『本当のことを話して良かった』
住職さんご夫婦にお礼を言い、数年振りに祖父のお墓をお参りして家路につきました。
住職さんの奥様から
「せっかくの機会です。あなた方のご先祖様がどういうところにいらっしゃるか、息子さんたちもご覧になると良いですよ」
そうお話がありました。
嬉し涙を抑えながら、頷く私。
良い方にお会いできて、本当に良かった。
久しぶりに、人の優しさ、温かさに触れることができました。
こういう優しさ、温かさに触れることで、人は自分にもそして周りの方にも優しくなれるのだろう、そう思えてきます。