昨夏から所有するバイクたちのギヤ比を変更する中で、
RNC7だけはいじらずに我慢して乗り続けてきましたが、
やはり低トルク×中高回転の省エネライドスタイルに合わず、変更に踏み切りました。
 
省エネにはカールトンの魔改造、更にはROVEのフロントシングルが理想的ですが、
RNC7は現状7800系デュラエース純正仕様となっています。
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7803トリプル仕様   52/39/30 × 12-27T
普通の人ならこのギヤで充分でしょうけれど私には全体的に重すぎます
アウターは下りでもたまに入れる程度
9割方はミドルギヤ使用で、本格的な坂でインナーに入れる感じ
 
 
 
7800系はすでに3世代前となっており、中途半端に古い時代を乗り越えて、
ようやく骨董的・希少的な新たな価値が出てきたところです。
しかも私のはワンオーナーの極上品! 
下品な改造をするのは非常にもったいなく、知的に美しくまとめたいです。
 
そこで考えた結果、アウターチェーンリングを52T ⇒ 48T化して4歯縮小し、
その浮いた4歯分で、カセットを12-27T ⇒ 11-30T化することにしました。
リヤディレイラーは、トータルキャパシティが37Tに収まり変更不要
カセット最大歯数27Tをオーバーしますが、Bテンションボルトを追い込んで、
少々無理してもらうことにします。
これならギヤ板の大きさが変わるだけで、ちょっと見た目には判らないと思います。
 
この方針でパーツを物色し、ついでに組み立てから2年経過したこともあり、
プチオーバーホールを行うことにしました。
 
 
 
■準備した物
 
●48Tチェーンリング
今時PCD130は選択肢が無くノーブランド品。
しかしラッキーなことに、7800系をデザインモチーフにしているようで表面処理以外は見た目そっくり♪

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●カセット
・BACKFIREで使っていたCS-6700 12-30T
・カールトンで使っていたCS-6700 11-28Tの11Tトップとロックリング
これらを組み合わせて以下とする
   12-13-14-15-17-19-21-24-27-30
         ↓
11-12-13  - 15-17-19-21-24-27-30

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●M4×P0.8 20mmステンレスボルト
リヤディレイラーのBテンションボルトを長い物に交換し、調整範囲を広げる。
写真上が純正ボルト。

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●チェーンCN-6701とKMCミッシングリンク
3600km走行しており、斜め掛けの多い私は摩耗進行が早くそろそろ交換時期。
ミッシングリンクは、チェーンに注油する際、スタート地点の目印として重要。

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●ボトムブラケット
シマノDURA-ACE SM-BB9000
ルーベ時代から通算8000km使用しており、急坂インナーローでクランク回転に同期してカチカチ音が出始め、そろそろ寿命の模様。

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●シフトインナーワイヤー & ケーブルグリス
ワイヤーは安定した効果持続のPTFE SIL-TEC。
しかし個人的には、ワイヤーのコーティングよりもケーブルグリス塗布有無の方が
フリクションへの影響が大きく感じている。
リヤ変速ワイヤーは5000kmで切れた経験があり、切れたら帰宅困難でアウトな上に
交換も困難になるので早めの交換。

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●リムテープ
タイヤ前後ローテーションを行ったところ、スポーク穴部の凹みが大きく、これまた切れたらアウトのため予防交換。
タイヤより早い交換で、勿体ない気もするがリムテープ寿命判断は難しく仕方ない。
テープの種類は、ナイロン繊維入りのタイプが好み。

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●バーテープ
EVAのプレーンタイプが好み。
要は安物でOKというわけで、近所の量販店の物を常用している(笑
やや硬めだが丈夫ということでもあり、異形で難易度が高いネオモルフェにも巻くことができて品質的には問題ない。

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●サイコン 
CATEYE PADRONE CC-PA100W
ルーベ時代から10年使用したストラーダがついに昇天し安くなっていた旧型を入手。
文字が大きく老眼にも優しくなった。
多数台持ちにはGPSサイコン1台を使い回した方が安上がりの考えもあるが、距離重視の私はサイコンがバイクの一生そのものの様な気がして各々付けることにしている。

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●クリア塗料
先日バイクが風で倒れた際に、表面クリアコートが剥がれてしまった。

しかもトップチューブ(涙

プラモ用ですがタッチアップならこれで充分でしょう。

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●チェーンルブ
WAKO'S チェーンルブリキッド パワー
WAKO'Sは評判良いですが通常出回っているのはスプレータイプで、リムやブレーキローターへの飛散を考えると、私は使用に否定的でした。
しかし先日東京ワ〇ズロードでスポイト式を発見したので、新品チェーンになるタイミングで使用開始♪

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■交換作業
 
ちょこっとだけのつもりがいろいろ作業が増えて面倒になってしまい、
休み休みで1週間ぐらい掛かりました。
作業は抜粋で・・・
 
●カセット締め付けにはトルクレンチを使いましょう
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ロックリング締め付けトルクは40N・m指定ですが
軽量な高級ホイールはフリー機構強度の余裕率はそれほどないはずです
(車重100kgが20%勾配を登ったとしても負荷は計算上65N・m程度)
破損しないためにもきちんとトルク管理しましょう
トルクが弱すぎてもアルミフリーボディにギヤ板が食い込み泣くことになります
 
 
●小型化されたBBはクロモリフレームにベストマッチ
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フレームと面一になり美しいです
 
 
●チェーンの伸び状況
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上が新品、下が使用済みで反対側の端部位置を揃えた状態
106コマで0.4コマ分ぐらいの伸びですから伸び率0.4%といったところでしょうか
この状態でも、ギヤ板との噛合い始め/終わり部分では隣の歯先と擦ってました
通常チェーンチェッカーは0.75%と1%でチェックするようになってますが
そこまで使ってしまうとチェーンリングとカセットのダメージは大きいと思います
チェーンは早めに交換しましょう
 
 
●Bテンションボルト調整 (焦点合わずボケてますがボルトは写真中央の物)
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カセット30Tを入れた状態          長ボルトに交換して
   プーリーとカセットが接触       プーリーが下がり変速可能になる
 
 
 
■完成!
 
コンポの顔部分であるクランクも違和感少なく、良い雰囲気に仕上がりました
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48/39/30 × 11-30T
フロントディレイラーは位置を変えてないので間延びした感じですが
ミドル ⇔ インナー間の変速性能確保のためやむなし
 
 
多用するであろう39×30T状態
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カセットがワイドレンジになったおかげでフロントミドルの使用範囲が広がり
ミドル39T入れっぱなしでフロントシングルライクな使い方が可能になりました
もちろんいざとなればインナーに1対1ギヤが控えています
 
 
リヤディレイラーも何食わぬ感じで鎮座しています
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旧車マニア垂涎?のデュラ最後のミドルケージRD-7800-GS
 
 
ピュアホワイトな私にピッタリのハンドル回り(笑
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貴重なシフトインジケーターまでケーブルグリスが入り白くなってしまいました(涙
 
 
 
RNC7 48×30T仕様
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