テレビでイギリス映画?「日の名残り」=「The Remains of the Day」
を観た。2回目だったが、殆んど場面、場面の「映像」を忘れていた。
伝統ある大邸宅内の物語。そこの執事、スティーブンスと女中頭、
ケントンを軸に物語は展開する。古い重厚な石造りの屋敷、美しい
広大な庭園ーーーもうそれだけで酔ってしまう。
たいした物語の筋はない。
スティーブンスとケントンの淡い恋物語??
温厚で仕事一辺倒の執事、スティーブンスの部屋に女中頭、ケントン
がやってくる。その場の”遠回しの求愛”に気付いてか、気付かないのか、
無視するばかり。観ていてじれったい。
つれないスティーブンスの態度に、ストレスいっぱいのケントンは
ある男性の求愛を受けて、結婚に至る。その報告をスティーブンス
は唯、おめでとう、と言って祝福する。その態度の冷静なこと。
20年後に2人は再会する。使用人不足故、屋敷に戻らないか、と
スティーブンスがケントンに誘いをかける。その時点で孫もいた
ケントンは”家族の世話”を主な理由として、断る。
雨がそぼ降るバス停留所で2人は”永遠?”の別れをして
映画は終わる。だがバスから外を見るケントンの顔は
涙に溢れんばかりだった。
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私の感想:これはもうスティーブンスに問題がある。ケントンとは
ダーリントン卿の屋敷の中では、永い期間の仕事仲間であった。
当然ながら男女の緊密な交流のなかで、まず愛は育まれるはず。
それをスティーブンスは、ずっと無視し続けた。
仮にスティーブンスがケントンに愛があれば、いくら控え目な
英国人男性のスティーブンスであっても気持ちを吐露していたはず。
最後の最後まで、かたくなに無言で通した。これってスティーブンスは
女嫌いだったのだろうか。疑いはその点に収斂する。ジャンジャン