被災した「スパリゾートハワイアンズ」、フラガール全国行脚へ

東日本大震災で多大な被害が出た福島県いわき市の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」が、所属のダンシングチームによるフラダンスショーの全国巡業を計画していることが４日、分かった。営業企画室の若松貴司室長は「現在、具体的なプランを練っているところ」と説明した。

かつて炭鉱の町として栄えたいわき市。フラダンスを盛り込み、ハワイをイメージした温泉施設をたちあげることで、石炭離れによる衰退を防いだストーリーは、２００６年に松雪泰子主演の映画「フラガール」でも描かれた。市の盛衰と向き合ってきた同施設の斉藤一彦社長（６６）は、震災と原発事故による風評被害でも悩まされているなか、再興への願いを込めたダンスを全国に発信していくことを思いついた。

施設の被害はガラス破損など軽微だった。福島第１原発からも約５０キロ離れており、屋内退避指示も出されていない。だが「お客様に安心して楽しんでもらうため」（若松室長）に震災があった３月１１日以降、休館している。

フラガールによる全国巡業は、同施設がオープンした１９６６年にもＰＲ目的で行われており、実現すれば、４５年ぶりとなる。今春７人の新人が加わったフラガールは現在３６人。現在は自宅待機中で舞台に立てる日を待ち続けている。地元では「復興のシンボルになってほしい」と願う声も上がっているという。フラガールが、いわき市のイメージ回復に一役買うことになりそうだ。

◆スパリゾートハワイアンズ　大型温水プール、温泉、ゴルフ場、ホテルからなるいわき市のリゾート施設。１９５０年代後半、常磐炭鉱（現・常磐興産）が、炭鉱事業の衰退に伴い、当時「日本人が最も海外旅行で行きたい地・ハワイ」に着目して１９６６年に常磐ハワイアンセンターを設立。９０年にレジャーの多様化に合わせてリニューアルされた。

（報知新聞）












いいですよ！スパリゾートハワイアンズ！！
みんなで行きましょう。
東北復興にもなりますよ。
フラガールの全国行脚、楽しみです。