これはAKB48、Kチームキャプテンである秋元才加さんが出演された、TBS系のバラエティ番組「イチハチ 2時間SP」(9月8日放映)、「ぶりっ子芸能人」のコーナーでの再現ビデオの件です。
小倉優子さんが8人のゲストのエピソードに基づいて、それぞれのぶりっ子エピソードを演じるというものでした。それで、秋元さんが出してきた自身のぶりっ子行動が、ボーイフレンドだか恋人だかと喫茶店に入った時にパフェを注文し、トイレに男性が立ったか何か中座した隙に、鼻の頭に指でクリームをわざと付けて、かわいさをアピールするというものでした。
確かにぶりっ子でかわいい気もしますが、現在のAKB48は片思いはいいが両思いはダメ、恋愛は禁止となっているのに、このエピソードは何と思ってしまいました。
加入する前の話ならいいじゃんというわけにはいきません。加入前に彼氏と撮ったプリクラが雑誌に掲載されて解雇された人もいるのですから、ネタとしての作り話でも疑問を感じてしまうのです。
番組全体としては、大久保佳代子さんの自在なトーク、西川史子さんの雑誌に書いてあったことを実行するネタ、道重さゆみさんと司会の藤本美貴さんの掛け合いには見所があり、結構楽しめただけに、秋元さんのお粗末なネタがとりわけ残念でした。
モーニング娘。メンバーの道重さんも恋愛禁止ですから、恋愛話にいかないよう回避していました。「中学の時クラス全員の男子は自分を好きだった」とまずナルシストキャラ全開で言い放ち、芸人の人たちが「さすがにそれはない」と否定して、司会の浜田雅功さんが「告白でもされたのか」と聞くと、「いや、空気とか、雰囲気で」とボケる。そんな感じで、ブラックマヨネーズの2人や東野幸治さん、陣内智則さん、藤本さんらが入ってポンポンとトークが回っていました。
道重さんのキャラが浸透してきたこともありますが、好感度が落ちて嫌われ度は上がったかもしれないけれど、バラエティー番組的にはすごくいい流れでした。
AKB48は人気があって自分たちの番組を幾つか持っていますが、そこから外に一歩でも出れば、道重さん、藤本さん、矢口真里さん、里田まいさん、中澤裕子さんら、トーク番組の中枢にいるハロプロ勢と直接対決になるわけです。これを見た限り、テーマの選び方からして非常に悪いのでハロプロ勢に完敗してしまうと思います。お笑い芸人にしても、そもそもAKB48の恋愛トークは、やっちゃいけないことについてなのでいじりようがありません。
今回は秋元さんに向かないぶりっ子がテーマだったかもしれませんが、ピンで出演して秋元さん以上に話せるメンバーもほとんどいるとは思えず、バラエティータレントとして卒業後に残れそうな人が誰かいるのかと思いました。
頭が痛いです。