アイドル戦国時代って言葉は誰が使い始めたのでしょうか。
今年の春ごろ、ももいろクローバーとスマイレージのメジャーデビュー(ももクロは2回目)の時に、戦略的に使ったように思います。
売り上げでみると誰が見てもAKB48の圧勝なのだが、世間的には凋落したと見られていたハロプロ勢が意外と強固でしたね。モーニング娘。がパリ公演で成功を収めたり、モベキマス(モーニング娘。、ベリーズ工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージ)がすべて毎月のようにオリコンのベスト10圏内に楽曲を送り込んでいるわけで、コンサートも収容人数こそ小さいホールが多くなったが、それでもよく人を集めていると思います。
生歌であれだけのダンスをしてかつ統率が取れていますから、圧倒されてしまいます。
AKB48は楽曲のレベルは一番高いと思うし、ミュージックビデオも秀逸、衣装も制服をアレンジした感じでかわいらしく、総選挙のようなサプライズ演出も見事なんだが、考えてみれば全部プロデュースの力で、本人たちがどうってのはあまりないのがね。
歌は口パクだし、ダンスもあまりスキル向上しないところを見るとレッスンしてるのかなあ。バラエティ番組を見ていても、そこらの高校生が出ている、正月の書道甲子園なんかのほうが面白いくらいで、そんなに面白くない。悪名高いAKB商法も含め、バックの大人ばかり見えてしまうのが欠点だと思います。
アイドリング!!!は全般に歌もダンスも下手だが、生歌生バンドで懸命にやってるイメージが浸透してきていると思います。圧倒的にメンバーのルックスが良く、かつ体当たりで笑いを取りにいこうとするので、すべる場面も多いが、美少女たちの体温が伝わってくるような一体感はくせになります。
AKB48が素人丸出しでも生歌でダンスも気を抜かず、トークももっとネタから作りこんで懸命にやるようなグループなら、ハロプロやアイドリング!!!なんて吹っ飛ばしているでしょうが、実際はAKB48のファンの人も、両方のライブを見れば、やっぱりハロプロのほうがいいわ、アイドリングのほうがいいわとなる人が多いと思うのです。メンバーの取り組む姿勢が違うので。
自分もハロプロやアイドリング!!!に興味もなかったが、AKB48が会いに行けるアイドルの感じじゃなくなって、グラドル化してつまんないなと思って、ふとYouTubeの動画を見てみると釘付けになってしまいましたから。
これからAKB48から入って、他のアイドルに流れる人が増えると思います。AKB48の不甲斐なさが、その一択から戦国時代へと移行していく種を今蒔いている時期だと思うのです。
そんなことをつらつらと考えて、私以上にアイドルに詳しい人のブログを読んでいたら、やはり同じように考える人もいるようです。
http://dijpistol.pussycat.jp/narenohate.html
この方は、アイドルユニットサマーフェスティバル2010に参加した感想を書いていますが、AKB48一派では最強のダンスパフォーマンスを見せるといわれるSKE48ではあるが、ももいろクローバー、スマイレージより迫力不足と綴っています。
ももいろクローバーも口パクですから、単に口パクが問題でないような気がします。
ステージに向かうメンバーの姿勢の差ではないかな。
参考●アイドルユニットサマーフェスティバル2010 記事
SKE48、スマイレージ、bump.y、ももいろクローバーの4組のアイドルユニットが8月30日、31日東京・渋谷のC.C.Lemonホールで行われた「アイドルサマーフェスティバル2010」に出演した。一線で活躍するアイドルが同時に出演する貴重な機会となり、それぞれが自分たちの特徴などをPR。
(デイリースポーツ)
http://www.daily.co.jp/gossip/article/2010/08/31/0003380099.shtml
関連記事 (テレビライフ)
http://www.tvlife.jp/news/100831_04.php
http://d.hatena.ne.jp/michinao/20100902/p2
こちらのブロガーの方もほぼ同意見。ももいろクローバー、スマイレージに比べ、SKE48の群舞は実力不足といったニューアンスです。トークも冗長でイマイチと。
http://blog.jorf.co.jp/bijuuradio/2010/09/--831-7fa2.html
http://blog.jorf.co.jp/bijuuradio/2010/09/831-3af2.html
あと、これですね。ポッドキャスティング放送です。プロレス系のコラムニストでアイドルも詳しい吉田豪さんも、同じような感想。プロレスを中心にいろんな話題で語っていて最後のほう、25分くらいからです。
下のほうは、「24時間テレビ」のAKB48とモーニング娘。の共演についてです。わりと最初のほう11分くらいです。モーニング娘。は全女のようで正統派で大きい。AKB48はアイドル力は上のはずなのに、小さく見えたと言っています。
身長差はあまりないはずですが、モー娘は自分たちの「24時間テレビ」応援歌「でっかい宇宙に愛がある」の歌い出しは、最初にセンターにいた田中れいなさんと道重さゆみさんの入り方の気合からしてすごかったです。これはスタジオも圧倒されたと思います。最後のほうの高橋愛さんと大島優子さんのアイコンタクト、新垣里沙さんの動きも良かったです。この中に混じって一緒に歌い、一歩も引かなかったスマイレージも見事。
生歌が恐くて歌えないAKB48は呆然としたのか、無表情で口を半開きでポカーンとした顔でどアップになった人もいたほどで、特に後列メンバーは誰の目にも明らかな完敗でしたね。大島さんを除外して。
メンバー人気がプロデュース側の推しの強さで固定化されていて、これを機会に人気メンバーを食ってやろうといった気概を持ってテレビに映る不人気メンバーもいなかったように思います。
「24時間テレビ」のAKB48は大島優子さんの孤軍奮闘ばかりが目立ち、全般に感動を与えたとは言いがたかったと思います。全部見たわけではないですが。ダウン症児のダンサーたち「ラブジャンクス」とのマイケル・ジャクソンメドレー共演も全般にダンスがバラバラの中で、大島さんのムーンウォークはよくやったと思いました。
これからもAKB48と他のグループとの共演は増えていくと思います。
そのたびに不甲斐ない姿を見せていると、さすがに皆気づきますよ。
もうそうなってきています。
アイドル戦国時代という言葉を最初信じませんでしたが、AKB48時代はほかならぬこのグループの油断と不甲斐なさで自己崩壊し、そこに別のグループが次々になだれ込んでそういう状況になりそうになってきました。
少なくともメンバーの実力とモチベーションでは今まで見た感じでは、AKB48はハロプロ、アイドリング!!!、ももいろクローバー、エイベックスの東京女子流、スーパーガールズ、韓国のKARA、少女時代に負けています。
交流戦で受けて立てるAKB48メンバーは大島さんただ一人、鍛えれば臨戦可能なのも総選挙1回目と2回目のメディア選抜クラス12、3人のみで、ほかの人は烏合の衆で戦力にならないどころか、脚を引っ張る人までいるのが残念ながら現状だと思ってしまいます。