次々と新しいお店が登場する秋保温泉郷。
カフェ好きの私にはたまらないオシャレで静かで落ち着く空間がたくさん溢れている。
どのお店もイチイチツボで、何回行っても感動をくれるから、ついつい足を運んでしまうんだけど、
温泉地で、まさかのフランス料理店と出会ってしまった!
「秋保の森工房 カフェ&レストラン bons souvenirs」(ボンスヴニール)さん
11年間、仙台駅前でお店をしてたんだけど、コロナでやむなく閉店。
3年の月日をかけて、2024年3月15日にオープンしたそう。
場所は、秋保神社の手前らへんで、ちょっと奥まってわかりづらい場所なんだけど、自然がいっぱいで、鳥のさえずり、木々がやわらかな風に揺れてそよそよと奏でる環境を体感すると、全身の毒素が抜けて、チリとなり、排水溝に吸い込まれていく様が見える!!(いや、ほんとそれくらい)
吸えるだけ吸いたい爽やかな新緑の空気に混ざってトマトベースのソースがふんわり香ってくる。
木の温もりが感じられる、ちょっと重めのドアをスライドさせると、優しそうな笑顔で、女性が迎えてくれた。
「いらっしゃいませ」
一瞬で好きになる雰囲気。
こんな女性になりたいって思ってしまうほど、柔らかな印象が記憶に残る。
店内は木の香りがただよう落ち着いた空間。
2人がけの席に母と向かい合い、メニューを見る。
シェアして食べても良いとのことだったので、お魚の入ったバンズと、鶏肉のトマト煮込みをチョイス。
母は歯が悪く柔らかいものしか食べられないので、バンズは私担当(笑)。
中身のお魚を半分こし、一緒のタイミングでパクリ。
!!!
溶ける!!
何とも言えないハーブの爽やかさがお魚の臭みを消してまろやかな味わいに。
トマトの酸味が味を引き立てる絶妙なハーモニー!!
なにこれ!うまっ!!
驚きすぎてお魚が泳いで出てきそうだったので、思わず口を押さえる。
次にいただいた鶏肉もヤバかった。
大きめのお皿にダイナミックに乗った鶏肉。
目の前にもくもくと立ち上がる湯気が熱さを物語っていて、スッとナイフを入れると、鳥の骨からバックリと離れる衝撃の柔らかさ。
ひと口頬張ると、口の中でホロホロと穏やかに崩れていき、熱々のトマトソースが身体と心を温めてくれる。
次に来た時、また頼むこと間違いなしのひと品。
デザートのクオリティもバカみたいに高かった!
母は、調理師免許を持つ料理人だったため、今まで、珍しいもの、美味しいものをたくさん食べてきた。
なのに!
キラリと光るシルバーのスプーンでチョコレートのソルベをすくい、舌にすべらす。
目の前の母は、無言で、その美味しさに震えている。
「こんなに美味しいラム酒入りのケーキ、初めて!」
口を開いたかと思ったら、ラム酒に反応。
さすが我が母。
いちごのミルフィーユもパリッパリで、中に入ったルバーブというお野菜のジュレが何とも言えない甘さとさっぱり感を引き出してくれる。
これが、深煎りコーヒーと合うんだな!
秋保にあるbons souvenirs」(ボンスヴニール)さん。
知る人ぞ知る名店が秋保にあります。
詳しくはInstagramを。
わざわざ行く価値ありです。
次はコース料理を予約して行こう。
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bons souvenirs」(ボンスヴニール)
仙台市太白区秋保町長袋大原73-13
0227484299