本音をいうと

 

嫌われるかもしれない

 

引かれるかもしれない

 

空気が読めないと思われるかもしれない

 

怒られるかもしれない

 

 

本音をいうと

 

友達が去っていくかもしれない

 

見捨てられるかもしれない

 

 

 

でも

 

言わなかった本音はどこへ行くだろうか

 

言わなかった本音は私の身体の中に

 

少しずつ溜まって

 

どんどん大きなかたまりになって

 

私の身体の中に棲み続ける

 

 

そのかたまりを持って

 

一体どこへ行けるのだろうか?

 

翼を広げて飛んでいくには重たすぎやしないかい?

 

 

死んで天国へ行く門の前で門番に

 

「あなたは自分に正直に生きられましたか?」と聞かれたときに

 

そのかたまりをうまく隠せるだろうか?

 

 

 

本音をいうと

 

相手も本音で返してくれるかもしれない

 

実は相手も本音を言いたかったのかもしれない

 

そこから本物の関係性が生まれるかもしれない

 

広がる世界があるかもしれない

 

 

本音をいうと