ノマド…遊牧民

 

特定の事務所を持たずに仕事をする人を指すのがノマドワーカー。

ノマドワーカーなオペラ関係者が集って公演するのがノマドオペラ。

開催までにクラウドファンディングもして、色々な団体の協力を仰いで上演にこぎつける。

文化センター、高校の吹奏楽部まで集っている。

そんなノマドオペラの『椿姫』に行ってきた。

 

神戸文化センター大ホール

イタリア語完全ノーカット上演

 

字幕で3時間だから…大丈夫か?と思ったけど、結構大丈夫だった。

少なくとも沈没したわ…ってのは1幕の1か所だけだよ!

 

オペラ声楽家の声量はやはりすごいわ。

響くんですよね、オーケストラが音を奏でても、それの上を行く。

ヴィオレッタとアルフレード、歌いっ放しでも全然声量落ちない。

特にヴィオレッタの元気な時と死ぬときの使い分け、死にかけの時でも声が小さくなっても響くのですよ。

ジェルモンはイタリアの方だったけど、イケおじで存在感が圧巻。

…と書き出したら全員と言う訳には…でも『椿姫』ってソロがあるキャストって10人いないんだよね。

ヴィオレッタとガストン子爵は先日のコンサートで歌ってた方。

それ以外は初めて。

 

でも、ストーリーテラーにまさかの汐美真帆様(元宝塚)が登場。

ケロさ~ん!なつかしい!退団公演以来⁉

現役時代は5~6作くらいしか拝見しておりませんが、『王家に捧ぐ歌』の初代ウバルドですもの。

3幕に「外は謝肉祭」と窓の外が騒がしいというシーンがあるのですが、その時の騒がしい外のダンスとして、ダンサー4人+ストーリーテラーが客席センター通路を踊りながら横断。

私は通路のところの席だったので、目の前にケロさんが!!!

ケロさんはストーリーテラーでもダンサーでも男役の姿でした。

渋くてカッコええ!!!

 

席が前通路だったので、トイレダッシュには抜群の席で、ちょっと足元寒かったけど、それが良かったのかも?

オペラグラスでバックの客の中にいる友人を探していたら、字幕が進むので、探すの断念。

角度的に字幕とセンターが一緒に視界に入るので良かった。

ど真ん中前方席の方が「字幕が見えない」とぼやいておられたので。

 

セットも衣装もメイクもその他もろもろ寄せ集めたノマド。

大変だったろうなと思いつつ、たまにはこんなオペラも良いなと帰路につく。

神戸文化センターは駅前なので雨をものともせず、便利なのだった。

ただ18時半開演21時半終了なので、終わってゆっくり食事とかは出来ない。

でも17時とかだと皆来れないもんね。

結局コンビニにお世話になりました。

 

 神戸文化センター

 

帰りがハチワレ号でまた少し幸せvv