執筆年月】2011年1月


あくまで個人的な意見ではあるが…

その時代を象徴する都市というのはだいたい10年サイクルなような気がする。


2000年代はアキバの時代だったと思う。
まぁこの傾向はAKB48人気が続く限り、継続されると思うが、遡れば90年代は渋谷の時代、80年代は原宿の時代という感じで印象づいている。
70年代は新宿、60年代は銀座・有楽町といったところだろうか。

またそれぞれの時代にキーワードがあり、2000年代にはオタク、AKB、萌え文化が想像されよう。

90年代は「渋谷系」という単語に象徴され、ヤマンバ・コギャル文化が巷を支配していた。
80年代は竹の子族ホコ天といった文化が、70年代はフォークゲリラ反戦運動の時代だった。
60年代はまだこの世に生まれていなかったが、みゆき族ウエスタンカーニバル華やかなりし時代だったと聞く。


と考えた時、二つの事を思ってみた。
一つは、では2010年代を象徴する都市はどこになるかという事。
スカイツリーのある台東・墨田界隈かはたまた池袋恵比寿などの山手線沿線か、或いは全く想定外の街か…

このような場合、お台場赤坂など、テレビ局のある街はなりにくいと思われる。
だいたい情報発信源はテレビなどのマス媒体なので、フジテレビが汐留をプッシュするとは考えにくい。


もう一つは、これを大阪に当てはめて考えた時、同じような発想ができないという事だ。
まず情報発信力が東京に較べて圧倒的に劣っているというのが最大の理由だが、大阪の場合、各々の街の個性が強すぎて、どこもその時代の顔になっているのではないかという気がする。
どんぐりならぬ、イガグリの背比べだろう。
なんばパークス大阪新駅あべの再開発
大阪もそれなりに話題に尽きない。でもそれは極めてローカルな話ではある…



あとがき(2024年6月のコメント)


2011年に記したブログを2024年の今、読み返している。かなり偏った発想に基づく意見だと思うが強ち間違ってはいないと思っている。
10年前のことにはなるが、2010年代の事を予想している。結果はどうだったか。

高咲侑よろしく「ヒトツダケナンテエラベナイヨー」なんだと思う。SNS時代が本格化して情報発信力が個々に散らばり、代わってマスメディアが弱体化したことによって一極集中の時代が終焉を迎えた転換点だったかも知れない。
当時からしたらまさに「或いは全く想定外の街」だったわけだ。

当時のブログの言葉を借りれば「大阪化」したかも知れない。それまでと異なり個々の発信力が強化された、というわけか。
こんなこと言うとアレなんだけど、しかも地元贔屓満載なんだけど、大阪の方が先進的だったんじゃない?
ごめんなさい。ただの妄想です。

すごーく長い前置きになりましたが、今週このブログの引用をブチコんだのは、来週からは1998年11月から2年半続いた悪夢の東京生活について語ろうと思っている訳で。
かなり波乱万丈な2年半でしたから。