執筆年月】2011年1月

2002年2月の出来事


翌日は高知観光に充てた。


昨年何度か目のブレイク(筆者註:執筆当時前年、2010年度のNHK大河ドラマが福山雅治主演の「龍馬伝」)を果たした龍馬ゆかりの桂浜へ。
有名な海辺の龍馬像と日本の夜明けを眺め、併設する記念館にも行った。
龍馬の蝋人形が妙にリアルで、思わず会釈をした。

暫し日本史の勉強をした後に、近くの売店で土産物を買い漁る。

ひとしきり桂浜を満喫した後は、また相棒との四国観光だ。
屋根を外し、オープンカー仕様で一足早い春の風を浴びて、南国の街を駆け巡った。

さて、真冬の大阪に帰ろうか…

屋根を外したまま高知自動車道に入る。
猛烈な風が我が身を襲う。加えて、愛媛県境を越えた辺りで小雨が降ってけつかる。
慌てて屋根を取り付けるのであった。
まぁええカッコした後には、きちんとオチもつける訳で…


その後、高松道から坂出へ。ここから瀬戸大橋で本州に戻る。
与島のサービスエリアで休憩を取った。
ここに来るのは2回目で、日本でも五本の指に入るであろう大きな施設である。
瀬戸大橋の中間にある、島に作られたサービスエリアだ。
そびえ立つ瀬戸大橋は勿論、瀬戸内海の島々が一望できる、抜群のロケーションにある。

ここに来ると何故か「瀬戸の花嫁」のフレーズが口を突いて出てくる。

あの歌の情景が何となく浮かんでくるのだ。
まだ小雨混じりではあるが、四国と本州の中間で、そんな思いに耽るのであった。

与島を出て、更に瀬戸大橋を本州に向けて進む。
鷲羽山が見えてきた。間もなく本州、岡山県だ。
晴れの国、岡山に入った頃には雨も止んでいた。

このまま山陽道に合流し、太子竜野姫路加古川のバイパスを経由して、第二神明阪神高速から大阪に帰った。


旅は楽しい。また、自分なりのプランで、自分なりの演出で、自分なりの発見が出来る一人旅はなお楽しい…
そんな事を実感したのだった。

プログラムされたオプションツアーもいいけど、こんな勝手気ままな旅も、たまにはしてみたいなぁ…

と、所帯を持った今でもそんな衝動に駆られる事がある。
変かな…


あとがき(2024年6月のコメント)


まずは前々回ブログの訂正から。

この安芸キャンプ見学、2003年ではなく2002年が正しかったです。

2003年から宜野座に変更されたと、調べてわかりました。筆者の完全な記憶エラーでした。

まぁともかく、一度春季キャンプを見に行きたかったという衝動と、星野新監督への期待が高ぶった故の高知紀行だったことは間違いないんですけどね。



さて、高知観光である。

午前中、お昼まではよい天気だったと記憶している。桂浜から眺める太平洋がキラキラ輝いて見えた。

そびえ立つ龍馬像。近代日本のパイオニアの一人だ。今自分は多くの偉人を輩出した土佐の地にいる。なーんてなコトに想いを馳せながら公園内を散策した。


そしてRed-Cappuccinoの本領発揮、オーブン・ザ・ルーフである。

燦々と輝く早春の南国の陽を浴びて、潮風と共鳴しながら爆音掻き鳴らし赤い小悪魔は駆け抜けるのだった(なんなんだこの、臭くてクドい表現は!?)。


但し快感はここまで

高知を去り、四国山脈を越えるあたりから雲行きが怪しくなり、風強すぎてお亡くなり。

さらに雨粒をマトモに受けるおまけ付き。

屋根を再び取り付けたときの慌てふためきっぷりったらもう…やーねー(笑点の黄色かよ)。

天国から地獄経由でどうにか四国を出た先は、瀬戸中央自動車道与島パーキングエリア。

ここで瀬戸の花嫁を口ずさむ、昭和歌謡大好き人間の性である。


そして順調に岡山から兵庫県を経て大阪に帰るのであった。という一泊二日の自由気ままな一人旅。

執筆当時から「また旅に行きてぇ」という気持ちは今も変わらず、3年半前の沼津巡礼紀行や、昨年はニッチな名古屋日帰り徒然紀行なんかも敢行した。

今でもそんな欲望は衰えを知らず、沼津にはまた行きたいし、最近ハマったアニメの聖地にも順次行ってみたい。京アニ作品って結構関西近郊が多かったりするんだよね。

本当に行きたいのは関西じゃなかったりするんだけど(笑)

あ、今回は四国へ行った話だった。こりゃ失敬…

そうそう、桂浜の土産物屋さんで買った「酒盗」これ絶品!