執筆年月】2011年2月
1993年から1996年の出来事

大学生になればコンパだ歓送迎会だ、なんだかんだで「公然と」お酒を飲む機会が増える。
まぁ入学した年は未成年だったが、当時はそんなこと問題視するような時代ではなかった。
一般論をするが、お酒の席は楽しいに越したことはない。
会話が弾み、多少のハメ外しはその場の雰囲気が盛り上がれば結構なことだ。
度が過ぎて容態が急変したり、喧嘩沙汰になったり、誰も手がつけられないレベルに人格が豹変してしまえば、せっかくの酒席がドン引きしてしまう。
後日談として笑いのネタに持っていくことも出来るが、あまり頂けない。

放送局に入って最初の酒席は新歓コンパだった。
どこにでもありがちな、新入生呑め呑め〜の洗礼を受けた。
この時にある程度の限界というものを知った。容態が急変する前で良かった。
初めて足腰が立たなくなるというのを経験したが、他人に迷惑かけたり、救急車の世話になることはなかった。

初めてその限界を超えたのは、二年目の夏の事だった。
友人のボトルキープが期限切れになるという事で「期限切れ記念飲み会」が催された時の事だ。
当時「恋患い」をしていた事情もあって、その前後から精神的におかしくなっていた。
始めは楽しく飲んでいたのに段々愚痴が始まり、最後はやけ酒を煽っていた。
そして二次会のカラオケで事件を起こしてしまった。
自暴自棄でTRFを踊ったのが引き金だった。
救急車のお世話にはならなかったが、かなり店には迷惑かけた筈だ。
おまけに店外に出た後も、路上に寝そべり散々くだを巻く始末。全くいい迷惑だ。

正直な話、19歳の時をピークに段々酒に弱くなっていくのであった。
限界が早く来るのだ。

四年目の花見の時はコップ酒を一気飲みした後の記憶が殆どない。
気がつけば友人の下宿に居るのだ。
その間、正しく切符を買って電車に乗り、乗継ぎも間違えず、駅から下宿まで自転車に乗って、靴も上着も脱いでいるはずなのに…である。覚えていないのだ。

卒業前には後輩達が追出しコンパを開いてくれた。
最後に卒業生にプレゼントの贈呈というのがあるのだが、何故か「ゴミ箱」を貰った。その理由というのが…
いつかの飲み会で、例によって泥酔状態になったのだが、そこでどういう訳かゴミ箱に絡み始めていた。
飲み屋のあるビルのロビーに置いてあるに向かって延々「なぁお前って健気よなぁ。いつも街の美化に黙って貢献してるよなぁ」という有り難迷惑な講釈を垂れていたのだった。
(写真中央のデニムの上着が筆者。右手に抱えている黄色の包みが例の「ゴミ箱」)



あとがき(2024年5月のコメント)

いきなりコンプラ無視のイリーガルな告白をカマしております、法学部なのに。
今だったらどれだけ叩かれる案件か。

お酒を飲む人であれば大なり小なり恥ずかしい失敗エピソードはお持ちなのではないでしょうか。
幸い今まで救急車やパトカーのお世話になったことはありませんでしたが、散々周りに迷惑をかけたことについては、この場を借りて平にお詫び申し上げます。

最近は一人で飲むことが多く(それもダイエーで買うトップバリュのウイスキーをストレートで)複数人で飲む機会は年に数回あるかないか。
(コロナ禍が明けて最近は増加傾向にありますが…)
あの時期の「オンライン飲み会」もなんだか物足りないというか「コレチガウ」感がモヤモヤしていました。
拠点が点在する分、オンライン上とはいえ一堂に会することができたのはメリットではありますが。

未だに不思議なのは大阪城公園で記憶を失ってからの行動について。
飲み仲間のエスコートはあったにせよ、環状線の駅(森ノ宮で切符を買った記憶だけ朧気に)まで歩き、間違えずに外回りに乗って鶴橋で近鉄電車に乗り換え、鶴橋の「匂い」に二次災害を引き起こすことなくこれまた間違えずに大阪線ホームから各駅停車で長瀬まで乗り、切符を失わずに改札を出て自分で止めた駐輪場の自転車を正しく見つけ、ポケットかカバンに入れていた鍵を取り出し解錠して、自転車を転けずに漕いで(飲酒運転やないかい)道を間違えずに友人の下宿にたどり着き、きちんと自転車にロックをして、靴を脱いで上がり上着を脱いで倒れ込む。
ここまで本能だけで行動。
翌朝「ここはどこ?私は誰?」状態になったのは言うまでもない。
これは筆者の生涯七不思議の第二位か三位にランキングされる出来事だった(一位は別にあるのか!?)

視点を変えてみる。
そもそもお酒との付き合いとは何なのか。
こんな言葉があります。
酒が人をダメにするのではなく、その人のダメな所を酒によって暴かれる
忘れてしまいたい事や、どうしようもない寂しさに包まれた時に男は酒を飲むのでしょう。
酒の力を借りて酔った勢いで言いたいことを言う、なんて言葉も耳にするし、筆者もそんな経験が大いにある。
最近はどちらかというと楽しいお酒というよりは、溜まったストレスの捌け口としての酒になってきている。
それで一人酒の量が増えてきているのか…
いけないいけない。また愚痴ってる。
(最近お酒を飲まない(飲めない)人の立場を思い始めるようになったので、そもそも論を語ってみた次第)

ちなみに筆者はウーロン茶でも酔えるという特技を過去に持っていました。
雰囲気に酔える、というヤツですか。
楽しい集まり限定ではありますが、結局テンションとかノリでという部分が大きいのでしょうかね…
筆者、調子ノリなところありますから(笑)

(次回予告)
さーて来週のブログは?
本文中でサラっと記しております「恋患い」について触れようかどうしようか(過去のブログ原稿はあります)。
いよいよその辺りの話に触れる時が来たようです。酒でも飲みながらあとがき執筆でもしますか……
ンガググッ…