【執筆年月】2011年2月

歌を歌う事が好きだ。
近年久しくカラオケというものには行っていないが、大学時代や東京時代にはしょっちゅうカラオケで遊んだものだ。

特に歌が上手いとか、自信がある訳ではない。
ただジャンルの幅広さと、レパートリーの多さには他を寄せつけない自負はある。
アイドルからロック、ムード歌謡・演歌、コミックソング、アニメ主題歌に至るまであらゆるジャンルは歌える。
さらに女声もお手の物、洋楽も得意だ。
言わば渥美二郎からAKB48までカバーしている。

さらに他人が歌わないようなマイナーな曲を歌う傾向がある。
それ故、そのインパクトに場が盛り上がるか白けるかが両極端なのだ。
圧倒的確率で場は白ける。ドン引きには慣れたものだ。

初めてカラオケボックスというものを体験したのは高校生の時。記憶が確かなら、初めて歌ったのは円広志の夢想花だった。
カラオケデビュー曲でこれだから、ネタ志向なのはお分かりだろう。

以来、ネタになりそうな曲を集めては覚え、ことある毎に披露した。
限られたスペースながらその一部を紹介すると…
筋肉少女帯/元祖高木ブー伝説
つボイノリオ/名古屋はええよ、やっとかめ
ミス花子/河内のオッサンの唄
千昌夫/味噌汁の唄などなど…

無論彼女と二人きりの時には、空気読んでそれなりのメッセージ性の強い曲を選びましたけどっ(何で怒ってんねん…)。
結構、歌詞にはこだわりを持っているので、その場の雰囲気や今の気持ちを歌に乗せるってのはやってきた。

泥酔状態でTRFを踊り自爆したり、筋少を連発して数日声を失う他は大きな失敗もなく今まで過ごしてきた。
同席者をドン引きさせたという罪は被ったままだが…

今ある野望は…
もし画像の歌詞の部分にカタカナ表記が出るならば、一度七カ国語カラオケに挑戦してみたい。
かつてタモリが披露した四カ国語麻雀よろしく、一人で七カ国語に挑みたい。
英語、仏語、独語、伊語、スペイン、ポルトガル、韓国語の歌は歌えそうだ。

しかし人類は歌で文化を築いたとか、カラオケが趣味だなんて話をよく聞くが、自分自身何でこんなに歌うのが好きなんだろうか…
誰に、どんな影響を受けたんだろう。そういうDNAを持っているのだろうか。
確かに幼い頃から音楽に触れ合う機会は多かったし、成績も音楽だけはクラス一番だった時期もあった。

因みに産まれて初めて歌った歌は、細川たかしの心のこりだった事実も蛇足ながら付け加えておく。


あとがき(2024年3月のコメント)

近ごろめっきりカラオケに行く機会が激減した。もちろん誘われることも、自ら誘うこともない。身の回りに「歌好き」が居ないのも事実、無理矢理なコトするとやれ○○ハラだ何だと、非常に面倒くさい世の中になってしまった。生きづらいこと この上無し。

そのためか一年に一度あるかないかわからない「歌を披露する機会」を与えられたとき抑え込まれていたモノが爆発する。

去年は幸いにも2回その機会に恵まれた。
一つは大学時代の同志で行った「昭和縛りカラオケ
これはコロナ禍前から計画があったものの、ようやく昨年実現できた文字通り昭和歌謡限定のカラオケ大会in難波。
存分に持ちネタを発揮させてもらったが、中でも横浜からの長旅の疲れと飲み過ぎで眠ってしまった親友(本企画主催者)の背中に向かって「寝たふりしてる間に~出ていってくれ~!ア~ア~」と叫んだ「勝手にしやがれ」は我ながら秀逸な選曲だったと思っている。

もう一つは、カイシャの忘年会の二次会。
限りなくハイテンションで迎えたこの大舞台に選んだのは「強風オールバック」をはじめ、あげくの果ては「前略、道の上より
一部で盛り上がり、一部をドン引きさせ、ソイヤソイヤと一世風靡させてやりました。

サブタイの「オレのカラオケ哲学」なのだが、基本的にはその場の雰囲気に合わせた選曲を心がけている(つもり)。
メンバーの年代、世代、男女比、ネタ好きかマジメな集まりかなどで一応選曲のフィルターはかけている(つもり)。
だから多種多様な集まりの中はちょっと苦手。
何かを捨てて何かに突き進まざるを得ない時だってあったりする。すべてはその場の雰囲気とその時の気分とコンディションに委ねられる。
たまに失敗する。故に後悔もする。
(忘年会の言い訳)

さて別の角度より、筆者はその場のメンバーなら誰もが知っている(であろう)ナンバーが7割、絶対知らないであろうナンバーを3割ほど入れてくる。
で、その知らないであろう曲を「あたかも自分のオリジナルソング」のように歌い上げることに満足感を得ている。
これまた場の雰囲気と時の気分とコンディションによって「歌詞重視」でチョイスする。
この傾向は過去に彼女と二人きり」な時によく現れた(本文で意味なく怒り口調なのだが、何かあったんか?13年前)。
今のところはそういう「お相手」はおりませぬが、そんな「想いが届くか届かないか紙一重のギリギリのライン」を狙うスリルを久々に味わってみたい今日この頃だ(←絶対無理!)。

当時の野望は七ヶ国語だが、今ならそこに中国語とタガログ語を加えた九ヶ国語はイケる気がする。
英語はここに挙げるまでもないが、
仏語→France Gall/Poupee de Cire Poupee de Son (邦題:夢見るシャンソン人形)
独語→Genghis Khan/Dschinghis Khan (ジンギスカン)
伊語→Peppino Gagliardi/Che vuole questa musica stacera (芸人ヒロシのネタのBGM)
スペイン語→Gipsy Kings/Volare
ポルトガル語(ブラジル)→Sergio Mendes & Brasil'66/Mains Que Nada
韓国語→김희선/몇번을 헤어져도 (何度別れても - ドラマ「悲しき恋歌」主題歌)
中国語→成龍/英雄故事(映画「ポリスストーリー香港国際警察」主題歌)
タガログ語(フィリピン)→Bayani Agbayani/Otso Otso
勿論これらは、歌詞の字幕にカタカナでルビ振ってくれていることが条件。歌えるけど語学はまるっきしアカンから……

本文の最後に「誰にどんな影響を」なんて述べているが、不肖ブログの読者様なら筆者の母親の影響だとお分かりなのではないでしょうか。
なんせ産まれて初めて口ずさんだのが「私バカよねー おバカさんよねー」なんだから(笑)