と、息子。
へえー、どんな本?と思って中を見ると
1ページ目「かーちゃん」
2ページ目「とーちゃん」
3ページ目「おばあ」
って書いてあった。
そして表紙には『だいすきなじゅん』
思わず絶句。
「あのね、大好きな順番は、心の中でだけ思うものだよ。1番大好きな人にはそれを伝えてもいいけど、それも内緒で伝えるんだよ。そのあとの順番は秘密にしてないとダメ。」
と、言いました。
「どうして?なんでダメなの??」
「だってさ、もしこの本をオバアが読んで、『そうか、オバアが3番か・・・』って思ったら、悲しい気持ちになると思わない?」
「・・じゃあ、とーちゃんを3番目にする!!」
「そしたら今度は、とーちゃんが悲しくなるよ?」
「・・・どうしよう。この本、捨てないとダメなの?」
確かに、中に書かれた名前、頑張って漢字で書いていた。(もちろん書き写し)
時間かけて、漢字を調べて、書いて、貼って・・・って作った本です・・・大した出来じゃないけど、息子的には『頑張って作った本!!(しかも、悲しいときに読む本)』なわけで。
その本を持って、途方に暮れてた。
それで、大好きな順番は、自分の心に秘めて、そしてその本も宝箱にしまって、誰にも見せないことになりました。
この本を肯定したら、友達を好きな順に並べてしまったりしそうだと思ったから。好きな順番は秘密な方が良い。
好きな順番か・・・
私も昔、「私とお姉ちゃん、どっちが好き?」と、両親によく聞いたものです。
「あなたが1番よ。」
というセリフが聞きたくて。
でも、生まれてから今まで、一度も「あなたが1番好き」ってセリフは聞けてません!!
小さい頃は、本当はどっちの方が好きなんだろう。って、その順番に物凄いこだわってしまっていました。
今は両親の気持ち、よく分かる。
どっちも同じだけ好きで、順番なんかつけれないよって。
・・・もしかしたら、順番はあるのかもしれないけど、それは一生の秘密に。
好きな順番は、秘密な方が良い。
私の好きな順番も、秘密です☆