移籍後の会社に馴染めず何の未練もなかったので定年の日の数日前になると机の中の物をさっさと片付けて準備しました。以前の会社から移籍したパートさん(女性)が30人ほど居て、最後に挨拶くらいしてくれるかなと思っていました。私はパートさんたちを管理する立場だったので厳しいことも散々言ってきましたから嫌われてはいなくてもけして慕われてはいないと(笑)自覚していました。とはいえ最後に挨拶もなかったらそれはそれで寂しいなぁと思っていました。

 

そうしたら定年の日の数日前から3人、5人と私の机に来ては凝った洋菓子とか小ぶりの花束とかを持って来てくれました。それはたいへん嬉しかったです。「一人五百円を集めて花束買いました」だったらちょっと寂しいですからね。お陰で最後の数日は連日持ちきれないほどのお菓子やら何やらを持って帰ることになり、最終日は残業しているところへ皆さんが挨拶に来てくれて長時間おしゃべりをして別れました。