さて50代も半ばを過ぎてそろそろ定年(60歳)以降の身の振り方を考えていたところ会社の上層部でトラブルが続き同業他社に吸収されることになりました。どうやら社員全員は受け入れてもらえず私を含む数人と30人ほどのパートさんが新会社に移籍することになりました。他の社員も遠くの支社へ行くという条件を呑めば受け入れるような話がありましたが誰も希望しませんでした。

 

私は59歳になっていましたから1年足らずで定年です。どうやら仕事の引継ぎに必要な人間だと思われたようですが引き継いだら居なくなる年齢なので丁度良いと思われたのではないでしょうか(笑)。一応係長の肩書きが与えられましたが他支社のことや本社の人間を誰一人知らないので仕事上のやりとりが全くできず平社員の仕事しかできませんでした。以前の私ならこのストレスで潰れてしまうところですが「どうせあと1年足らずなのだからどう思われようがいいや!」と開き直りました。本社からの連絡も私の頭越しに伝わることも多々ありましたがその度に「もうどーでもいいや」と自らに言い聞かせました。