7月末に最新刊が刊行される宮部みゆきさんの江戸怪談「三島屋」シリーズ9巻目「青瓜不動」を楽しみにしています。
「江戸怪談」と言っても、絶叫系のホラーではなく、恐ろしいのは怪異ではなく人間の業だなと思わせる不可思議草紙系です。
もしかすると、宮部みゆきファンでも、ミステリ愛好家でも、時代モノ好きでなくとも、2015年に日経新聞にシリーズ4巻目のお話しが連載されていたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
「江戸怪談、バラエティー豊かに」 宮部みゆきさん:日本経済新聞
人間の業が絡む不思議な事象を「語って語り捨て」によって肩の荷をおろす語り手を「聞いて聞き捨て」で受け止める主人公は、1巻から5巻までは三島屋の姪おちかでしたが…
おちかが5巻で嫁ぎ、三島屋を出たことで、6巻からは、三島屋の次男坊で小旦那に聞き手(主人公)が交代。
ちょっとマンネリ化してきたかな…と思いつつ、毎回読んでしまう魅力があります。
ここでおちかが身籠り、百物語を休止する…
ということになるのでは、と続きを読むのをストップしていたので、先ずは8巻目から読む予定です。