フィオナは出て行ったか………
机にひじを突き、頭を抱える。
「もう……いっそのこと…――」
顔を上げる。
そう、もう……決心したんだ……―――!
私は行動に移った。
「だっはー」
大きなため息が部屋に響く。
叔父さんと修行をした後、屋敷に戻ったのだ。そのため、ここは自分の部屋である。
叔父さんは、俺の修行をさせた後、すぐに帰って行った。
「あぁ~、疲れた~」
叔父さんも叔父さんで、無理やりすぎるだろ!
ボフンッ。
俺はベットに横たわる。
「大変よっ!」
「!」
修行も終わって、ゆっくり休もうと思ったそのときだった。
ノックもせずに、俺の部屋に入って着た者がいた。
「――――って……ハンナじゃねぇか!帰ったんじゃなかったのかよ」
「欠伸なんかしている暇無いわよ!あんたのせいで、大変なことになってるんだから」
俺の頭の上にはクエスチョンマークが浮かぶ。
「だから……!今日の天使のフィオナのお父さんが地界に戦争を仕掛けてきたのよ!」
「――――!なんだって!」
俺はそれを聞いて、かばっと起き上がった。
ハンナは悔しそうに歯を喰いしばって、俯いた。
「何故かは知らないけど、フィオナのお父さんに知られたみたいなのよ……」
「そんな…――!」