長野県の戸隠神社へ行ってきました。
天皇陛下が水サミットでお話された『九頭龍(くずりゅう)大神』信仰の中心地であり、アマテラス大神が天の岩戸へお隠れになった時に試行錯誤してアマテラスを岩戸から出した神々が祀られている場所でもあります。
奥社に祀られる手力雄命(タヂカラオ)が天の岩戸をふさぐ岩を開け、エイヤっと投げた岩そのものが地上に落ちて戸隠山になったと言われています。
戸隠神社へ行き始めて、今年で7年目になります。
毎年行っている戸隠神社(昨年は5回行きました…笑)ですが、今回は特別なミッションがあり行くことに。
それは、岐阜県にある南宮神社へ行ったあとに車で仮眠している時に見た夢がキッカケで。
突然、頭の中に戸隠神社の中社で受けたご祈祷の映像が流れ「鈴の音(ね)が聞きたい」という声が聞こえました。
鈴というか、金でできた御幣のようなものなのですが。ご祈祷の最後にシャラシャラと振ってくれます。
個人的にそこまで気にしたことはなかったのですが、急に夢に出てきたので「なんだ?」と思っていたら。
ぼくが仮眠していた場所の1番近くにあった神社が「手力雄神社」という場所でして。
寄った際に境内の看板を見ていたら、戸隠神社の奥社から勧請された神社とのことでした。
戸隠神社の中社ではなく、奥社で祈祷を受けて「私に鈴の音を聞かせよ」と手力雄神に言われたような気がしたので、奥社でご祈祷を受けることに。
天之手力雄神とは、天の岩戸にこもったアマテラス大神を岩戸から引きずり出した神であり、伊勢神宮の御正宮に相殿(あいどの)神として共に祀られています。
伊勢神宮の御正宮(階段の先にある本殿)に天照大神しか祀られていないと思っている方は多そうですが、御垣内に3柱と御正宮内に3柱の計6柱の神が祀られているとされています。
というか、戸隠神社の奥社で祈祷しているの見たことないんだけど…受けられるのかな?と思い検索。
どうやら予約制&1組ずつご祈祷する為、1日に数組しか受け付けていないそう。
まず、戸隠神社のホームページから電話問い合わせをします。
「奥社でご祈祷を受けたいのですが。」と、伝えると奥社へ直通の電話番号を教えてくれます。
奥社へ電話し、祈祷の旨を伝えると「御本社と九頭龍社どちらでご希望ですか?」と、聞かれました。
なんと!
九頭龍社でもご祈祷が受けられるらしい。
御本社(奥社)
九頭龍社
今回は手力雄のお願い?を叶えるために行くので御本社だけでも良いかなーとは思いましたが、天皇陛下の水サミットでの情報を得たあとだったので九頭龍社でも受けられるなら受けたい。
「両方で受けることは可能ですか?」と、聞くとOKとのこと。
迷わず両方でお願いしました。
これが大正解!
もうね。絶対言える一言。
戸隠神社でご祈祷を受けるなら九頭龍社がオススメ。
戸隠神社は1社で最低1万円から納めてくださいね。というご祈祷ハードルが高めの神社なんですけどね。
中社、奥社、九頭龍社の3社で受けたぼくは、絶対に九頭龍社を薦めます。
なぜって?
中社と奥社では奏上しない『大祓詞(おおはらえことば)』を九頭龍社のご祈祷では奏上してくれるんです。
大祓詞というのは、禊祓の祝詞の中でも最上級の祝詞とされ6月30日と12月31日の半年間にたまった穢を祓うための大祓(おおはらえ)という祭事で奏上するものになります。
1組を対象としているご祈祷で、この大祓詞(かなり長い祝詞)を奏上していただけるってかなり貴重だと思います。
戸隠神社って不思議に思うことがとても多いんですけどね。
九頭龍社でのみ『大祓詞』を奏上する意味
とても意味深ですね。
そして、九頭龍社の中の装飾品にも目が止まります。両サイドに『八咫烏(ヤタガラス)』が置いてありました。(社殿内撮影禁止)
天照大神を復活させた天の岩戸伝説の神々を祀っているのにも関わらず
五社もある境内のどこにも天照大神を祀っていないという謎
戸隠神社へ7年通い、戸隠神社と善光寺の周りを中心に調べてきましたが、長野県には諏訪大社もあり持統天皇の時代に大規模な主祭神(水の神様)の変更を強制された地域とも言われています。
天皇陛下が示してくれた戸隠山が九頭龍信仰の中心地である。というキーワード。
ぼくがこの地域を調べていて謎と思っていた部分に欠けていたピースがハマったような気がしました。
天の岩戸だけでは説明のつかない、戸隠神社の御祭神。
無宗派の寺院であり、日本最古の仏像を保有する善光寺。
伊勢神宮の遷宮を始めた持統天皇に消されたと言われる水の神。
このあたりを今後書いていこうかなと思います。