追憶のタマ伸也
バンドヒストリー
大生前葬開催の中
本日なんと第十一弾!

主な登場人物。

1 タマ伸也
  9弦ギターを掴まされ
  ギターに対し内向的に。
  ミーハーな傾向と裏腹に
  音楽的マニア自負するも
  単に節操無いとの評判も。
2 ソーマ
  兄の影響でエルビスや
  ツェッペリンといった
  オールドロック好き。 
  流行の音楽に懐疑的。
  かなりの頑固者。
3 ススタ
  常に学年トップの秀才。 
  ただロックはあまり知らず
  そこをつけ込まれメンバーに。
  典型的眼鏡君なルックス。
4 オック 
  メンバー中、最も思想的に
  ロックを捉えていた早熟少年。
  よってパラノイアな奇行多し。
  ロッキンオン愛読者。
5 クリーニング渡辺
  メンバー中唯一の女子生徒。
  どうやらオックが好きらしい
  との情報の元に勧誘する。
  実家クリーニングママ号。
6 原坊
  新任美人体育教師。
  普段着ている体育着は
  超ボイン故に男子生徒に
  好奇の眼差しを浴びる。

だから音楽的
リーダーは
やっぱソーマ
なんだけどさ。

オレはと言えば
何か理由付けては
原坊のとこ行く訳。

原坊って隣のクラスの
担任だったし女子体育の
先生だったから普段
オレとの接点なんて
1コもないからね。

要は用も
ないのに
行くの。

でも原坊さぁ
放課後の音楽室の
使用時間とかさ
楽器置く事とかさ
すんごいやって
くれてね。

でそんなオレの
やりとりが何となく
リーダーっぽい
行動な感じなのよ。

ほんとは
単に下心
なのに。

んでさ音楽室で
練習ってことは
授業中も音楽室の後ろに
ドラムやらアンプが
常にある状態な訳ね。

音楽室って
全校生徒
使うからね。

一気に広まる訳。
俺達がバンドやる
って言うのがさ。

練習風景を
見に来る
やつもいれば

勝手にドラムに
座ってるやつもいるし

後輩の女の子とか
階段の踊り場なんかに
何人かで居てさ
オレらが通るだけで
キャーキャー
言ったりしてね。

挙げ句に
オルガン奏者
ススタまで
手紙貰ったり
してさ。

ちなみにススタのベリベリギターは
結局修理するとまた何万円もかかる
っていうんですっかりオルガン奏者に
なっちゃってる訳。

あいつこれまで
ガリ勉一筋でさ
手紙とは無縁に
生きてきたからね。

またススタさぁ
分かりやす~く
嬉しさを隠すのね。

そのススタが貰った
手紙って言うのが
ハートマーク形に
かわいく奇麗に
折り畳んであってさ
開け方なんか
知らないからさ
「べリッ」とか
破けちゃったりしてさ。

ギターのみならず
初手紙までベリベリなの。

んで破けた部分指して
「これ何て書いて
 あるのかなぁ?」
って聞いてくるんだけど
明らかに自慢なのね。

バンドやる!ってだけで
ススタまで手紙貰うかよ!
っていうね。

とにかくまだ
何もしてないのに
インパクト大な訳。

そんな中でオレにさ
友達付き合いしてた
校内でも悪い系の
チームがいるじゃない?

目立つ事が好きで
流行物が好きでさ
オレもフォークギターを
一緒に弾いてたんだけど

今ではギターじゃなくて
トシちゃんでもなくてさ
フレッシュボックスとか
ペパーミントとかのさ
財布かなんか持っちゃってさ
原宿グッズに身を固めて
リーゼント系に移行してる訳。

ポマードは柳谷
財布には
なめ猫の免許証!
みたいなさ。

なめ猫グッズって
ファンシーグッズ
なんだけどね。

古今東西
ヤンキー系って
ファンシーグッズ
好きだからさ。

その中の一人が
やっかみ半分で
オレに言う訳。

「お前、原坊と
 付き合ってるんだってぇ~」
ってさ。

「んな訳ねぇだろ~」
とかオレも言うんだけど
その後で更にそいつがさ

「原坊、お前の子供妊娠して
 学校辞めちゃうんだろぅ~」
って。

オレもビックリ
しちゃってさ

「はぁ?何言ってんの?
 って、えぇ~!?
 に、妊娠~ッ!?
 学校辞める~ッ!?」

原坊の噂ってのが
オレを含めたってか
オレの噂話しな訳よ。

その噂話し
既にすんごい
広まってる訳。

したらうちの担任から
ある発表がなされる
ことになるんだけれども…

って本日も残念ながら
ここで時間一杯。

ってか勢い的に
これって本出す
勢いだよなぁ。

未だ出版界から
なんの話しもないけれど
次回いよいよ第12話!

これってさ
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