お久しぶりです👋
こんにちは、たまみです。
今回は星組バウホール公演「My Last Joke-虚構に生きる-」の感想を書いていきます。
※このブログはネタバレを含みます。
各自で自衛してください。
お久しぶりの投稿になってしまいました。
退団発表がされたり色々あるうちにこの状況になり、何か書こうと思えず今になります。
感想も書こうと思えば書けましたが、観劇が1回のみだと薄い感想になってしまうんですよね…。
そのため花組本公演、雪組東上は書いていません。
今後も書ける公演は書いていきますが、薄くなる場合は書かないと思います。
今回のバウホール公演は感想ちゃんとあります。👍
(メモだけで900字くらい。笑)
バウホール公演
今回の星組バウホール公演「My Last Joke」主演は星組102期生 天飛華音さん。
現在研8です。
新人公演3回主演し、満を持してのバウ主演です。
個人的には声がとてもいい印象です。
今回の開演アナウンスの声もとてもいいです。
緊張感のある雰囲気に虚しさを感じさせる様な声が響き、一気に作品の中に引き込まれました。
公演終了後も挨拶の天飛華音くんとは打って変わったアナウンスがとてもいいです。
挨拶は素が良く出ていてかわいくて面白かったです。
ヒロインは105期生詩ちづるさん。
現在研5です。
2回の新人公演ヒロインに東上Wヒロインも務めた経験者です。
子どもの時から死ぬまでを演じますが、子どもの時の歌声と時が経ったときの歌声に変化が出ていてさすがだなと思いました。可愛らしい子どもの時と歌声を遺憾なく発揮した大人の時、どちらも心地よかったです。
華奢で愛らしい見た目が可愛いです。
手も小さくて、公園でのバックハグのシーンでの重なった華音くんの手とのサイズ感の違いに萌えました。
これは誰と組んでも萌えると思います。
一幕
まずはプロローグ。
大鴉がやってきてダンスナンバーに。
エドガーが席を立って1振り目で体を伸ばした時のダンススイッチがオンになる瞬間が個人的に好きです。
踊り終わった後の息もいいです。
毎回違うため生物だなと感じる瞬間です。
この作品のストーリーテラーにあたるナサニエル稀惺かずとくん。
「アメリカでは新聞が流行り、大衆は文字通り文字に踊らされている」
という話が現代にも当てはまるところがあり、時代は進化しても人間は同じなんだなと思いました。
バージニアが部屋に入ってきて2つ「約束」をしますが、大事な人がみんないなくなって1人になったエドガーにとってバージニアと「約束」をすることで自分は1人ではないと思える結びつきのようなものではないかと私は考えました。
昔の回想で肩を上げ、首を縮める姿が昔のであることをより際立たせます。
また話を聞いている時手を前にしてイジイジすることが時々ありました。
これは彼が発達障害であることを表しているのではないかと考えました。
遅刻や忘れ物をよくするという話がありましたが、これらも発達障害の特徴の1つです。
ニッカーボッカー誌にでのロングフェロー大希颯くんのロングトーン。
毎日頑張ってました。笑
1回ギリまで伸ばすの見てみたかったです。
大希くん背が高くてスラッとしていて、ロングフェローの「背が高くて脚が長くて顔が良い」そのままでした。
そしてフランシス瑠璃花夏ちゃん。
ロングフェローに詩を読まれ美しい詩だと言われますが「返して」の一言。
褒めてるのに対してどうして強く「返して」と言ったんだろうと思いました。
サザン・リテラリー・メッセンジャー誌でのバートン夕陽真輝くん。
見るごとにアドリブで変わっていき面白かったです。
帽子をポンッとしたり先にエドガーに挨拶するグレイアム夕渚りょうくんを抜かそうとしたり。
千秋楽のこだまもとても面白かったっです。
稀惺くんに華音くんにトマス・ホワイト美稀千種さんまでやっていて吹きました。笑
そして個人的に一番好きな場面Big Puff!
楽しいナンバーということもありますが、ここのエドガーの上から目線な態度が好きなんです。
余裕そうでたまに手抜きな感じでやっているところがいいです。
エレキギターの音が鳴り、帽子を投げるところも見どころです。
この重めな作品の中でエレキギターが鳴るとは思いませんでした。
意外で印象に残りました。
また、周りの合いの手の「ぱっぱっ」可愛いですよね。
一緒にやりたくなります。
ほら行ってこい!と言われて「はい!」と戸惑いながらも答えて立ち向かうロングフェローも可愛かったです。
終わったあとフランシスと会ったグリスウォルド碧海さりおくん。
エドガーを好きというフランシスに
「好き゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!?」
と返すところが1789でのラマールを彷彿とさせました。
とっても好きです。
そして朝。
バージニアが引き取られるという話を聞き、結婚しようと言うエドガーの目。
こんな言い方で申し訳ないのですが、ガンギマリした目にとても狂気を感じます。
声を荒げたり、狂気を感じる表情がバージニアの「怖い顔をしている」というセリフに自然とつながります。
虚を突かれたようにして正気に戻るのはバージニアだからこそでしょう。
詩を書く理由として何度も出てくる書くことで覚えておくというセリフ。
嬉しかったことよりも嫌だったことや悲しかったことが言葉として先にでてくるところに、エドガーの人生が表れているなと感じました。
二幕
二幕も幻想から始まります。
今回の目を引く約である大鴉鳳真斗愛くん。
スッと入ってきた瞬間から目を引く存在感です。
セリフは一言もないけれどそのダンスと存在感だけで不穏な空気を与えてきます。
大鴉がいるだけでエドガーはいつも心の底で孤独感や死を感じていることを感じさせられます。
場面によってはエドガーと視線を合わせるところもあり、死の存在に気づいているような演出が好きです。
また、大鴉はセットの扉から大抵出てきます。
この扉は大鴉やエドガーの母エリザベス紅咲梨乃ちゃんやバージニアが通ります。
そしてラストエドガーとバージニアで通ります。
つまりこの扉は死者のみが通る扉なのだとわかりました。
大鴉は時々扉を叩く音もあり、すぐに不穏な空気を醸し出しました。
Nevermoreの場面では上手にバージニア、下手にエドガーがいてそれぞれの心情を歌いあげます。
バージニアがオレンジのライトで「おはようおやすみ」と歌い始めるのに対して、エドガーは青いライトで「おやすみおはよう」と歌い始めるところがまるで太陽と月のようで綺麗でした。
寂しいから隣にいてほしいと思うバージニアと怖いから隣にいられないというエドガー。
女心と男心の違いみたいだなと思いました。
「アメリカンドリームだよ大衆が求めているのは。」と話すグリスウォルドの誘いを断り、「僕は夢を見させていただきますよ。」と言って去るナサニエルとっても粋じゃないですか!?
上手いなと思いました。
グリスウォルドは成績(金)が全てというタイプ。
世間が求めることだけをやり続ければいいという思考の持ち主です。
これは世渡り上手でグリスウォルド自身はいいですが、それを書くことを求められる人たちにとっては苦痛ですよね。
そして作品ではなくその人が一流であるかどうかが大事であるというところでさらに周りは苦痛だなと思いました。
書く人の自由が尊重されていない状態にあるので。
好きなことをするのはいいけれど、それが義務的になった瞬間苦痛に変わったりします。
それがやや見受けられました。
それもあり主役のエドガーの完全な敵役として映り、効果抜群だと思いました。
そんなグリスウォルドがエドガーにバージニアは用済みだと言うシーン。
いい加減にしろ💢と怒るナサニエル偉いですよね。
私がエドガーかナサニエルだったらとっくにビンタか腹パンしてるなと思いながら観てました。笑
手出さなくて偉い。←
ついにバージニアとエドガーが会うシーン。
1幕ではバージニアの手を取らずに終わりましたが、ここでは手を取り気持ちを言い合うことができて本当によかったです。
1幕ではまだ孤独の恐怖が強かったのでしょうか。
今回エドガーに近かったフランシスが二人を邪魔することなく寄り添い続ける役であってよかったです。
ナサニエルも同様です。
2人がエドガーのためを思い行動し続けたことでこの終わりかたになっていると言っても過言ではありません。
My Last Jokeの場面ではグリスウォルドがエドガーの詩を批評しますが、その時に言う「彼の最近の詩はまるで計画性がなく陳腐な詩に終止している」という言葉。
エドガーがロングフェローを批評した時と同じ言葉が使われていて、皮肉に感じさせました。
客席を降りてくるエドガーの表情も離れたところから大衆を見つめ距離感を感じさせる様子がまさに世間と自分とのズレに感じました。
舞台で歌うタイトル名の入った曲。
バージニア!と叫んだあとから安定して歌えるのすごいなと思いました。
歌から外れないように歌いつつ、感情が強く表れている歌い方がとてもいいです。
上手いからこそ高音をもっとと思いましたが、太さのある低音がとても響きました。
アナベル・リーからエドガーとバージニア指輪つけていました。
2人で幸せそうにしているラストに思わずにっこり^^
キスした後走ったバージニアのベールがふわっとする瞬間がすごく綺麗で好きです。
フィナーレナンバーやデュエットダンスはありませんでした。
今回は星組バウホール公演「My Last Joke-虚構に生きる-」の感想を書いてきました。
感想とっても長くなりましたが読んでいただきありがとうございます!
(約4000字です!笑)
たまみ