今の主治医は、私が帰院してきた当時は副主治医でした。



3月から4月の主治医は、私と同年代の女医さんでした。


副主治医と言っても毎日来てくれてましたが。


帰院してベットに寝たきり状態の私のところへ、

にゃんこさん久しぶり〜って女医さんが一番にきてくれたのを覚えています。



詳しく聞くと、

倒れて最初に運ばれた今の病院の最初の処置と、

診断(血球貪食症候群)と、命が危ういと判断し、

受け入れ先を必死になって探してくれた先生でした。


でも、意識のなかった私にとって、初めて見る先生で、

でも声は聞き覚えがあって、変な再会でした。


その女医さんがいつも仕事帰りに来てくれて、


にゃんこさん、

今日がどんなに苦しくても、どんなにつらくても、

明けない夜はないんだよ。

必ず朝は来るから。



この言葉を夜空を見ながら、いつも言ってくれた。



主治医交代の最後の朝、


先生、新しい今日が始まったねっ。て言って、

朝の青空と先生と私と一緒に写真を撮った。



そして、

最後の外来を終えて、

患者に挨拶回りをして、

最後に私のところへ来てくれた。


そして、

実は1ヶ月の間の1週間、

家庭の事情でって突然休んだのは、

おばあちゃんが亡くなったからだったんよ、


病院に入院してたけどどうしても医者の私が必要だと言われ付き添ってたの。


でもその間もお葬式の間も、

ずっとにゃんこさんのことが気がかりで仕方なかった…って。


そのあとこんな話もしてくれた。


にゃんこさんが1月に転院してから回復してくれているのか情報が3ヶ月間全く入ってこなくて、ずっと心配してて、

こっちに帰ってくるって

聞いて、生きててくれた…

よかった…って

思ったんよって話ししながら


泣いてた。


普段は気丈に振る舞って、いつも元気で励ましてくれてばかりの先生が泣いた。



私は、お手紙渡して、命を繋いでくれてありがとう。って言って、


先生、握手しよう。って言ったら、


泣きながら、


私もそれ言おうと思ってた…

って。


握手しながら、先生が、


にゃんこさん、この病院からいつの日か必ず退院してね。


祈ってるから。って言ってくれた。


うん、約束する。って答えた。



先生、もうすぐ約束果たせるよ。



今の主治医も素晴らしいけど、

女医の主治医も素晴らしい人だった。



ときどき、空見ながら、


「先生もおんなじ空見て頑張ってるかな〜」って

主治医に言うと、


「あの人は働きものだから空見る暇もないくらい走り回ってるんちがうか(笑)」っていうの。


「そうかもね(笑)」

って私も言い返すんだけど。


懐かしい存在になったんだな。


夜は必ず明けて、朝が来る、そして新しい1日が始まる。


そんな当たり前のことを、

当たり前が分かっていなかった私に教えてくれた先生と出逢えたこと。


これも縁ですね。