衝撃的なDMがとどきました。
このメッセージを読んだ時に衝撃がはしりました。そしてそれと同時にこんな無念な事件がおきないように1人でも多くのママやパパそれ以外の人にも伝えたいとおもい、
このDMをくれたSちゃんに連絡をとりVoicyで対談をさせていただきました。
音声でご本人の声での対談を
聴きたい方はこちら
それでは私とSちゃんとの対談を
文字におこさせていただきました。
本日は前編です。最後まで読んでいただければとおもいます!
バブたま(以下、B):よろしくお願いします。DMが衝撃的で今日は話を聞かせてもらいたいと思います。現旦那さんの元奥さんの話を聞いていきたいんだけど、何年前くらいの話ですか?
Sちゃん(以下、S):8年前です。8年前に鬱からの自殺をしてしまった話なんですけど。たまちゃんの心療内科に行けましたって方の話とかを聞いて本当に良かったって思ってこういう話を急にしたくなってDMしました。
B:ちょっと辛いかもしれないんだけど元奥さんの話を聞いていきたいんだけど、鬱になったのは子供が何歳くらいのときですか?
S:鬱って診断されたのは亡くなる前のときで2回目らしくって産後の時もちょっとおかしいって思って自ら病院に行って鬱って診断されたらしいんですよ。
どのように克服したのかは分からないんだけど、2回目のときは旦那に『鬱かもしれない』って言ったら『病院へ行ったら』と旦那に言われて....病院へ行って鬱って診断されたらしいんですけど。
B:そっか...そのときでお子さんは何歳だったのかな?...
S:上の子が6年生で下の子が双子で2年生のときです。
B:産後すぐではないけれども
育児ノイローゼだったり
それまでのSOSだったり、その当時の環境や奥さんと旦那さんの関係ってどんな感じだったかわかりますか?...
S:旦那は男は仕事してればいいってタイプで奥さんは私から見るとSOSって出してたと思うんですよ。
やっぱり双子だから一人でも子育てって大変だし里帰りもしなくて自宅で育ててて、例えば夜とか泣くじゃないですか。双子だから順番に泣いて寝れないけど、旦那は仕事柄睡眠が大事だからうるさいから隣の部屋で寝させてとか、子どもに怒りすぎると怒りすぎじゃない?みたいなことを言ったりとか責めちゃって段々喧嘩が増えたらしいんですよ。
旦那も家に帰るとイライラしてる奥さんがいるからあんまり家に帰りたくないって思っちゃったらしくて仕事を理由に帰るのを遅くしたり。
離婚は考えたことないけど旦那も夫婦関係は良くはなかったと思うって。
B:下の子が2年生ってことは産後鬱から7、8年そのままで亡くなる前に鬱って診断されたんですよね?
S:2回目は亡くなる2週間前に診断されたんですよ。だからあっという間の出来事で。
私が思うに、『私鬱かもしれない』ってめちゃくちゃSOSじゃないですか。
助けてって。あなたに助けてほしいなんですよ。病院に行くとかじゃなくて気付いて!って。苦しいから気付いてほしくてでも気付いてもらえなくてやっと言葉にしたんだと思うんです。
その返事が『病院行ったら』って他人事じゃないけど隣に居るのにその人は話を聞いてくれるわけでもなくどうしたの?でもなかったわけですよ。じゃあ病院行ったらって返事。
でもそれを聞いても私は旦那を責められなくて。亡くなっちゃった後だから。友だちの話とかならなんでそんなこと言っちゃうのとか思うし言えるけど、旦那にそれを言っちゃうとあなたのせいで亡くなったんじゃないの?ってもっと責めることになるから言いたくても言えないんですけど、話を聞いてたらほしかったのは病院行ってくれば?じゃなかったんじゃない?ってどうしても思っちゃうんですよ。
B:私も…思ってしまいました…さっきの話を聞いて。あなたに寄り添ってほしくて、ごめんねとかありがとうとか一緒に病院行こうとか自分の心のことを一緒に考えてほしくて…。
S:結局病院は行って鬱って診断されて薬を飲み始めたらしいんですけど、薬の副作用なのか鬱症状なのか分からないけど、ぼーっとしてる時間が多くなって仕事から帰ってきても家事が全然できてなくて。
薬の副作用でって言われたら軽く旦那が『そんなに辛いなら薬飲むのやめれば?』って言っちゃったらしくて、そしたらそうするって言ってて、それから2週間後に亡くなっちゃったんですよね。
B:.....そのとき旦那さんはどこで何をしてたの?
S:旦那は出張中だったんですよ。でも、心配はしていてちょっと様子が最近おかしいからって
自分の両親と奥さんの両親には電話を入れてて、ちょくちょく電話をして様子を見てほしいって言ってたらしいんですよ。
で、出張に行って仕事中に自殺しちゃったっていう電話が急にかかってきたらしいんですけど。
B:...それは自宅で…?
S:そうなんです。3人の子供のうち2人は遊びに出ていて1人は家でお母さんと一緒に居たらしいんですよ。で、その1人がうたた寝しちゃってて本当にそのうたた寝してるその間に洗濯物も畳んでる途中で本当に何かに取り憑かれたかのような咄嗟の出来事で。本当に日常のままで。
自殺しちゃってたらしくて、帰ってきた子供たちが発見しちゃって。
B:.....そして旦那さんは??...
S:旦那は救急車の中から電話を受けて本当にパニック。まさか亡くなるなんて思ってなかったんですよ。心配はしてたけど亡くなるっていう想像は全くしてなくて、鬱で亡くなることがあるっていう知識はあったかもしれないけどまさか自分の奥さんがそういうことになるって全然思ってなかったから、ただパニックで出張先から病院にすぐ行ったけどそのときは心臓だけが動かされてる状態で戻ってくることは難しいでしょうっていう診断だったんで、
話も聞けず理由も分からずその日の夜には亡くなっちゃったんです。
B:(旦那さんのせいとかって私には分からないけど)旦那さんは自分のせいだとから自暴自棄になっちゃたりとかはしてたのかな?...
S:当時は、自分を責めたところもあった。
自分が一緒に病院へ行ってあげれば良かった。薬を簡単にやめたらって言わなければ良かった。
鬱っていう病気について知識がなかったから亡くなるまでの病状になるってもっと勉強してたらこんなことにはならなかったかもしれないって。すごく後悔していて。
いろいろ話を聞いているとそれ酷いでしょとか子育てしてる身からすると何でそのときに奥さんにそんなこと言った?って責めたいことはあるんですけど、それを今言っても。やっぱり何も後悔してないわけじゃないし、一生残っていくことだから…。
B:でも、やっぱりSOSは出てたと思う?
S:たまちゃんの投稿を見ていても思うことはあるんですけど、怒りの裏側は悲しみだってあったじゃないですか。
本当にそうだと思ってて、奥さんも怒りっぽくなってずっと怒ってて、でもそれって結局悲しいんだよ分かってほしいだよって。それを一生懸命訴えたくて怒ってるんですよ。
あなたに。
友だちとかお医者さんとかじゃなくて隣に居るあなたじゃないとダメってことがあるじゃないですか。それを分かってほしかったんだろうなって。
B:そのSOS伝え方が奥さんは怒りだったんだろうね…。
S:でも男性って鈍感じゃないですか。本当に言葉にしないと分からないし、正直こういうことがあった旦那でも未だに分かってないなとおもうことがあります...
B:怒りっていうSOSをたくさん出してたんだね…
S:でも、亡くなる1週間前ぐらいはすごく優しかったらしいんですよね。
人が変わったっていうか元に戻ったかのように優しかったんだよねって言ってました。
突然優しくなってそう思ったら死んじゃったんだよねって。
B:最後の1週間は優しかったってすごく考えさせられるね....
S:そう、なんていうか、決めてたんじゃないなかなって、何なんですかね?...
B:分からない。でも、鬱にもいろいろあるし私もそこまでじゃないけど、ぼやがかかるっていうか頭にフィルターがかかるっていうか、本当に怒りから始まって苦しい、どんどん旦那さんを敵にしちゃったりとか脳内で子供を虐待しちゃったりとか。
多分出方はひとそれぞれなんだけど、それを超えていくと自分にとか子供にって。頭にフィルターがかかってるから、どうしてこんなに苦しいんだろうどうしたら楽になれるんだろうって思ったときに絶対に良くないけどやっちゃいけないことを要は自分で命を絶ったら楽になるんじゃって。しかも急にね。
そこが自分と少しずつ向き合っていけたら私今やばいって旦那さんとどういう風にコミュニケーションをとったらいいのかって、怒りじゃ伝わらないって。でも、真っただ中に居るとそんな余裕もないしね...
S:多分、奥さんなりに訴え続けたと思うんですよね。それもそうだよこれもそうだよって。でもやっぱりスルーしてるんですよ。旦那は聞いてあげてたやってあげてたって、でも全然違うんですよ。そこじゃないんだよって。
人って訴え続けてでもそれが伝わらないと諦めたりするじゃないですか、言っても無駄かもしれないって。ちょっとでも歩み寄れたり分かち合えたりがあればたまちゃんが言ったように旦那との関係をどうしたら良くなるだろうって。
奥さんにしたらもっと前の段階で試みてたけどそれに対する答えが返ってこなかった。でも、旦那の中では返してるんですよちゃんと返してる。でも奥さんの中では返ってきてない。だから諦めてたんだろうなって。
次回後半はその後の家族について残された子供たちについて対談させていただきます。
※人物写真はご本人Sさんから提供いただいたものです
音声で聞きたい方はこちらから
ご本人と対談をしています。