長年親しまれてきた“くぬぎ山のタヌキ”も、引退の時が来てしまいました。

39年間、お疲れ様でした。


こんにちは、中原電車区205系です。

◆今日の1枚

(2015年3月3日  新京成線・松戸駅にて)


在りし日の新京成8000形の並び。

6年前のこの頃は、千葉直マルーン全盛期。

ピンク色はおろか、まだリバイバルカラーにすらなっていない。

(手前の8518編成は後にピンク化、奥の8512編成リバイバルカラーになりました)


--------------- キリカエ ---------------


2021年6月より運用を離脱し、休車となっていた新京成8000形電車8512編成(リバイバルカラー車両)


10月末に休車を解かれ、1度だけ運用に入ったあと、昨日・11月1日(月)の朝運用をもって引退。


これにより、“くぬぎ山のタヌキ”こと新京成8000形は全車両が引退し、約39年間の歴史に幕を下ろすこととなりました...


私もたくさんお世話になった車両ということで、今回は新京成電鉄8000形のこれまでの記録を、思い出とともに振り返ってみたいと思います。



■新京成電鉄 8000形

1982年 導入開始

最盛期は6両×9編成が在籍していた。


運行区間:新京成線 松戸~京成津田沼北総・公団線 北初富~千葉ニュータウン中央京成千葉線 京成津田沼~千葉中央


1980年代~1992年まで、北総・公団線 千葉ニュータウン中央へ乗り入れ。

2006年~2020年まで京成千葉線 千葉中央へも乗り入れていた。


2021年11月1日、全車両引退。



(2014年8月2日  8518編成 くぬぎ山駅にて)

私のスマホのデータフォルダに残っている一番古い8000形の記録は、約7年前にくぬぎ山駅で撮影したこちらの写真。

毎年8月になると、松戸市で行われていた“松戸花火大会”に合わせ、新京成線では増発列車を運行していました。
写真はおそらくそれの待機中に撮影したものだと思われます。

当時はまだ“ジェントルピンク”のジの字もなく、この風景が当たり前でした。
一見何の変哲もない普通の1枚ですが、今となっては貴重な記録です😌


(2014年12月10日  8518編成 新鎌ヶ谷駅にて)

こちらは2014年冬の新鎌ヶ谷駅で撮影した1枚。
確か、東武野田線(現・東武アーバンパークライン)へ出かけた帰りに撮ったやつだと思います。

現在、この付近は全て高架線となっているので、地上を走る風景も見られなくなっています。

ちなみにこの後も8518編成の写真が続きますが、ラストナンバーのこの編成は何故か頻繁に当たってました(笑)


(2015年12月24日  8518編成 くぬぎ山駅にて)

(2016年9月23日  8518編成 松戸駅にて)

2015年は“千葉ジェッツ号”に、翌年は“千葉ロッテマリーンズ号”に抜擢された8518編成


新京成では、京成千葉線への乗り入れが始まってから、自社沿線や千葉線沿線のプロスポーツチームとコラボしたラッピング電車を毎年運行しています。


春~夏にかけては“マリーンズ号”、秋~冬にかけては“ジェッツ号”が運行されていて、1年を通して必ず1編成はラッピング電車が走っています😌


ただ、2016年のマリーンズ号を最後に、8000形のラッピング電車はおそらく見納めになってしまっています...



(2015年9月29日  8509編成&小田急4061編成 JR・新京成松戸駅にて)


大幅に傾いてしまっている上に、半ば(どころかめちゃくちゃ)無理やり撮ってますが(笑)、約6年前に小田急電鉄4000形JR常磐線乗り入れのための試運転で松戸駅までやってきた時に撮影した、新京成8000形とのツーショット。

(右奥にちょこっとだけ映っている青い車両が小田急4000形。)


8509編成はこの数ヶ月後に運用を離脱したため、これが最初で最後の並びとなってしまいました...

(ちなみに8509編成の最終記録もこれです😅)



(2016年10月29日  8514編成&新京成現役全形式 くぬぎ山車両基地にて)

こちらは、5年前の「新京成サンクスフェスタinくぬぎ山」にて撮影した1枚。

(画質粗めですみません💦)


2019年まで、毎年10月になるとくぬぎ山にある新京成の車両基地で行われていたイベント「電車基地見学・展示会」。

2014年からは「新京成サンクスフェスタinくぬぎ山」と名を変え行われていました。


このイベントの1番の目玉は、新京成の現役全形式が一同に会する撮影スペース。 

時折“高根公団”“B53 普通  八柱”などの珍しい行先表示が飛び出したりして、毎年大盛り上がりするコーナーです。


2014年の9月頃から始まった新塗装化により、この時は8000形を除く全ての形式がピンクカラーとなっていました。

また、8000形が“千葉直マルーン”カラーの状態で展示されたのは、この年が最後でした。


行先表示はオール「くぬぎ山」

このあと、1時間おきに表示の変更が行われました。



(2017年6月3日  8518編成&8512編成&新京成現役全形式 くぬぎ山車両基地にて)

(2017年6月3日  8518編成&8512編成 くぬぎ山車両基地にて)

翌年のサンクスフェスタは、車両基地内の工事の関係で例年よりも早めの開催となりましたが、2017年にはようやく8000形の新塗装車も登場し、現役4車種が初めて同じカラーで並びました。

さらに、かつて走っていた茶色のカラーリングにリバイバルされた8512編成が同時にサプライズでお披露目され、登場時の姿により近くなるよう、特別にスカート(電車の顔の下にある排障器)も外された状態で展示されました。

千葉直マルーンカラー(8514F)に加え、ピンクカラー(8518F)リバイバルカラー(8512F)が登場したことにより、8000形は一時的に三者三様の姿で運用されていました(笑)

特に8518編成は、その特徴的な見た目から“パンダヌキ”(パンダ+タヌキ笑)と呼ばれ親しまれました🤣


(2017年8月5日  8514編成 八柱駅にて)

2017年の松戸花火大会開催の際は、8514編成が夜の増発列車の運用に充当され、当日は八柱駅で撮影しました。

くぬぎ山~松戸間の上りは回送列車として運行。
折り返しはくぬぎ山ゆき臨時列車となります。


(2017年10月21日  8514編成 新鎌ヶ谷駅にて)

2017年10月、くぬぎ山~鎌ヶ谷大仏間の下り線が高架化。
その初日に、高架となった新鎌ヶ谷駅で撮影した8514編成です。

30年以上前の電車が、真新しい近代的な高架線を走る姿はなんだか新鮮でした😄


(2018年7月25日  8514編成 松戸1号踏切にて)

千代田線6000系常磐線209系の撮影のため、朝ラッシュに出撃した時に撮影した1枚。
8514編成をベストな状態で記録できたのは、これが最後でした。

マルーンピンク茶色の三者三様の状態も長くは続かず、2018年の8月には8514編成が廃車に。

これにより、新京成から千葉直マルーンの車両が消滅することになりました...


(2019年1月13日  8518編成 JR・京成幕張本郷駅にて)

(2019年7月3日  8512編成 京成幕張本郷駅にて)


京成千葉線を走る、新京成8000形。


2006年の乗り入れ開始以来、8000形千葉線直通の主力車両として活躍してきました。


2012年ごろからは徐々に8800形N800形にバトンタッチし、2020年に乗り入れが終了しています。


ちなみに、2006年の京成線乗り入れに際して、それまでの茶色カラーから千葉直マルーンカラーとなった8000形。


まさか、その11年後にリバイバルカラーとなった8512編成が、茶色のまま京成千葉線を走る日がやって来るとは...😂



(2019年7月3日  8518編成&8814編成 京成津田沼駅にて)

 

京成津田沼駅で並ぶ、8518編成8814編成

8518編成千葉中央ゆきは、これが最後の記録になりました。

(ちなみに8814編成は、元8888編成の車両。 日向坂46潮紗理菜ちゃんも大好きな“はちーー!!”☺笑)


この2車両、やがて立場が逆転していくことになります。


というのも、8518編成が2019年に千葉線乗り入れから撤退し、代わりに千葉線直通に対応したのが、隣の8814編成


まさか数ヶ月後に立場が逆転しているなんて、この時は思いもしませんでした...


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と、ここで画像の容量が切れてしまいました😅

残りは後編へと続きます。

(後編の記事は↓こちら)


次回は、櫻坂46「美しきNervous」についてです。



ということで、ここまでのお相手は中原電車区205系でした🍀