うちの実家は大層山奥にありまして。
最寄りの電車の駅からは
車で30分
歩いたら3時間
自転車なら1時間
辺鄙なところです
全部で17世帯の人里離れた村でございます
25年前まで土葬でございました。
その土葬のことは鮮明に覚えています。
家から土葬の場所まで棺を担いで行くのですが、一緒に行く人は全員、ワラジを履いていきます。
そして、埋めるとそのワラジをその場で脱いで、置いて帰ります。帰る道中、絶対に後ろを振り向いたらダメと言われて、すごく怖い思いをして帰ってきた思い出がありんす。
で、今回、兄は土葬とはいかないので、火葬したお骨をその土葬していた場所に納骨?!するために久しぶりに行ってきました。
今は、上記のような習わしはなくなってしまったので、軽い気持ちで行き、後ろも振り返ってオッケーだったのでみんなでワイワイ話しながら終えました。でも、まだボコボコと大きな穴が空いていて、あーあちらこちらに骨が埋まってるんだなと思うと、先祖代々の皆様に思わず手を合わせてしまいました。
私たちがいるのはみんなのおかげ。
ここに胸を張ってまた帰ってこられるように
正直に生きようと思った次第でした。
そういえば、こんな寒い時期に、黄色い蝶々が私たちの周りをヒラヒラ飛んでました。きっとお兄ちゃんだねとみんなでワイワイ言いながら帰ってきました。
本当にあたたかい時間でした。
そのほかにもいまだに続くいろんな習わしがあるんよ。それはまた今度。