2022年共通テスト数学Ⅰ第4問データの整理です。(1)~(4)が数ⅠAと共通で,(5)が数Ⅰのみの問題です。
(1)
2009年度
第1四分位 15~30 中央値 30~45 第3四分位 60~75
2018年度
第1四分位 15~30 中央値 30~45 第3四分位 45~60
ア 中央値の階級は等しい ②
イ 第一四分位の含まれる階級は等しい ②
ウ 第3四分位の含まれる階級は2018年度の方が小さい ⓪
エ 範囲は2018年度の方が小さい ⓪
オ 四分位範囲は 2009年度は 30~60 2018年度は 15~45
となって,大小を判断できません ③
(2) ⓪は横軸で250人以上の数が8になっていて,第3四分位が250未満
であることと矛盾しています。
③は横軸で100人未満の数が7以下になっているので,第1四分位
が100未満になっていることと矛盾しています。
①は横軸で450人以上の数が0ですが,最大値が450人以上に
なっていることと矛盾します。
∴ ②
(3) 定義どおりです。相関係数Cstは,
(4) 平均値の値から②か③が妥当です。
相関係数0.63は,直線がみてとれる散布図です。③は相関係数
0.80以上が普通ですが,はずれ値が1つあるので,0.63として妥当
です。②は右下のデータがなければ0.5以上はあるでしょうが,
せいぜい0.5です。散布図と相関係数のおおまかな対応は教科書等
で確認しておきましょう。
③
(5)サシスセソ
0~30 10+4=14
30~60 13+1=14 サシ
60~90 3+0=3 ス
90~120 1+1=2 セ
120~150 2+0=2
ソ ②
タ
(Ⅰ) 29ヵ国の平均値より,7ヵ国の平均値が大きいので,あわせた
36ヵ国の平均値は29ヵ国の平均値より大きくなる。 誤
(Ⅱ) 分散=標準偏差の2乗 なので,正
∴ ②
*) 数学ⅠA全体では,第1問の[1]とデータの分析は,標準レベルです
が,他の出題は,ひとくせあって,問題の意図がとりずらかったり,想定
難度を超えていた出題でした。平均点は数ⅠAで初めて40をきりそう
です。