2021/10/28 まず,図を描いて,どういう状況なのか調べます。

 

2022/10/19 文章の一部を修正しました.

      (1)(標準)(2)(標準)(3)(やや難)です.

 

2023/07/05 式を訂正しました.補足を加えました.

 

2024/07/19 解答に必要な基礎事項を補足しました.

       式を訂正しました.

 

 

(1) 

  上の図で△OAPの外心は,直線 x=a/2 とOPの垂直二等分線上にあります。

 

  OPの中点をQ'とすると,Q'は半径1/2の円周上にあるので,点Q'における

 半径1/2の円の接線がOPの垂直二等分線になります。

 

  そうすると,y座標が最も小さい外心Qは,x=a/2と半径1/2の円との交点が

 

   図のQ0になるとき,

 

  最も大きいQは,x=a/2と半径1の円との交点が

 

   図のQmになるとき

 

 であることがわかります。

 

  よって,qの最小値は,中心 O, 半径1/2 の円と x=a/2 の交点の y 座標より,

 

           

 

  qの最大値は,中心 O, 半径 1 の円と x=a/2 の交点の y 座標より

 

            

 

  したがって,最小値をとるQ0と最大値をとるQmの間に除外点はないので,

 q のとる値の範囲は,

 

              

 

 となります.

 

 

(2) OPの垂直二等分線がQmを通る場合ので,下の図のP1とP2が求めるPである

  ことがわかります。

 

   △OP1Qmも△OP2Qmも正三角形であるので,Qmを±π/3回転させた点がP1,

  P2になります.

   

   複素数 (1/2)± i (√3/2) を用いて,P1,P2の座標を計算すると,

 

      

 

   したがって,P1,P2の座標はそれぞれ,

 

 

 

*)2点間の距離の式からも計算できます.

 

 

 

(3) 点Pが,(1,0)とP1の間にあるとき,外心はQmより上方になり条件

  を満たしません。

   また,点Pが(-1,0)とP2の間にあるときも,外心はQmより上方に

  なり条件を満たしません。

 

   よって,PがP1からP2まで動くときの△OPAの動く範囲が求める領域に

  なります.

 

   したがって,扇形OP1P2 + △OP1A の面積を求めることになります。

 

   扇形OP1P2 の面積は,π/3 (半径1,中心角2π/3の扇形)

 

   また,

         

 

   よって,求める面積は,

 

          

 

 

*)解答に必要な基礎事項