第1問です。Ⅰで4ページ、Ⅱで3ページと分量はボリュームがあります。

 

 

 まず,問3まで見ていきましょう。

 

 問1 (ア)は(か)質量数,(イ)は(い)非共有,(ウ)は(さ)配位,(エ)は(つ)自由電子です。

 

 問2 亜鉛は,陽子数p=30,中性子数n=40,ビスマスは,p=83,

n=126なので、ニホニウムの陽子数と中性子数は,

     p=30+83=113     n=40+126-1=165

です。

 

 問3 教科書でお馴染みですが,このように描きます。

問4~問6です。

 

 共有結合,イオン結合,高校教科書では,明確に区別されているように思えましたが,実際は,相対的に決まる話なのです(大学初学年のテキストではそのように扱います)。

 

 問4 (1) (オ)は電気陰性度です。

 (2) は,この文章の内容を読み取ることができるかどうかです。

 

  

 

 (3) イオン結合性100%とした場合との百分率ですから、

 

        

 

となります。

 

 問5 (は)イオン半径が最も小さいイオンがMg(2+)です。

    (ひ)正しい。電子1個取り入れて放出するエネルギーの大きさと,

      電子1個取り去るのに必要なエネルギーは同じ。

    (ふ)正しい。NaClの方がイオン間距離が大きいので結合は弱い。

    (へ)イオン化エネルギーは吸収です。

    (ほ)カリウムは第4周期で、アルゴンは第3周期です。

 

 (ひ)は電子親和力の定義ではないので,考えどころです。

 

 問6 アルカリ金属、HLiNaKRbCsFr(光なくルビーくすんで古く見え)で原子半径が最も小さいのは、この中では,(む)ナトリウムです。

 

 

 続いてⅡです。

 
 
 問1は「浸透圧」です。
 
 問2,3 (ア) 左がh下がって,右がh上がったので,体積はAh減少したことになります。したがって,
 
            
 
    (イ) ボイルの法則が使えます。
 
        
 
    (ウ) P1-P0のことだから,
 
                  
 
     (エ) 金属酸化物は,(1/3)n [mol]反応したので,生成した酸素        は,(1/3)n×(3/2)=(1/2)n [mol]
 
    (オ) 図Aと図Cそれぞれの(理想気体の)状態方程式より,
 
      
 
 
 問4 この場合,浸透圧は,P2-P0になるので,
 
        
 
 
 問5 ファントホッフの式が与えられていませんが,覚えておかなくては
   ならない式です。πV=nRTより,
 
      
 
 
 北大化学の第1問は問題文が長いことが多いです。何に関する問題なのか読み取ったうえで,正確に速く計算する力が必要です。