化学と哲学とビジネスを融合させた内容である、読みやすくて面白かったので紹介したいと思う

 

 

同じ年の人が輝かしく活躍しているのを見たとしても、その人と自分の行動変化の時間軸は全く違うので気にする必要はない

 

自分の人生を生きるには、他人の時間軸を気にするより、自身の時間軸と行動による生命変化(生まれてから死ぬまでの間)にどんな行動変化を起こしたかによる

 

自分の時間軸ならば「若いからまだ無理」とか「年だからやめときな」と言った概念は関係ないということになる

 

 

 

快楽と幸福の違いも時間軸にある

 

快楽とはドーパミンを介した一時的な生体反応だが、幸福とは過去から現在そして未来に予想される状況までの長い時間の中で形成される、つまり快楽と幸福は時間軸が違うのだ

 

 

 

生物学的側面(感情)と科学的側面(客観的情報)どちらを優先すべきか、一度きりの人生をどう生きたらよいのか

 

化学的な発展が進む時代で生きる私たちは、生物的側面(感情)が科学的側面(客観的な情報)の変化に追いつかない、言い換えれば、感情と客観的情報が一致しないので、感情のみで行動すると正しい未来に辿り着かない可能性があるのだ

 

主観(感情)と客観(情報)はどちらも大事で、全てをそぎ落とし最後に残る主観(感情)こそ人類の本質なのである

 

人間の本質とは、思い込みも含めた主観にあると筆者はいう

 

こうありたいと願う主観的な信念が、諦めることなく挑戦できるエネルギーなのだ

 

 

 

目指したいことに対して覚悟を決めることで、不確定な未来を葛藤することなく進める

 

「これをやり切るまでは中途の過程で何があっても後悔はしない、なぜなら自分がそう決めたから」と覚悟を決めたならば葛藤は生じない

 

そもそも、未来は不確定であるという前提にたてば、正解を選択できているか葛藤するよりも、自分が選択した道を正解にする決め切る方が良いのである

 

 

 

筆者は生命科学者でありながら、ジーンクエスト代表取締役でもある

 

物事の捉え方を科学的かつ生物学的に説いていて、筆者の経歴もさる事ながら、とても珍しいタイプの本だろう