ワガノワ・バレエ・アカデミー(VBA)
といえば、
泣く子も黙る(!?)
バレエ界の超英才教育機関。



ロシアのサンクトペテルブルクにあり、
モスクワのボリショイ・バレエ・アカデミーと
双璧をなすバレエ学校らしい。




バレエ界の多くのスーパースターを

輩出している事実が

この学校のレベルの高さを

物語っています。



随分前、
ドキュメンタリー番組で
見たところによれば、
入学する段階で
バレエ向きの骨格かどうかの
厳しいチェックを受け、
場合によっては
将来性の判断のために
親も呼ばれて体型・骨格を
吟味されて
合否を判断されるとか。



つい先月も、
BS1で、VBAの男子クラスの
ドキュメンタリーが
オンエアされてましたが、
進級試験に一回でも落ちると
退学。
相変わらずの厳しさです。



そんなVBAの動画を見るのが、
ここ半年くらいのマイブーム。



時期としては
古いもので2000年頃から、
ごく最近のものまで。
クラスとしては
トウシューズ履きたての
ちびっ子クラスから、
卒業年度のお姉さんクラスまで
グレード別クラスごとに様々。



普段のレッスン風景もあれば、
試験(たぶん進級)風景もあり。



同じようなスラリとした
無駄のない体型に、
同じような纏め髪、
同じレオタードとトウシューズで
一糸乱れずのバーレッスンや
フロアレッスン。



卒業したら
マリインスキーやボリショイを筆頭に
一流のバレエ団で即戦力になるように、
ありとあらゆる振りの基礎を
叩き込まれているという風情。



その、
ありとあらゆる振りの基礎の
叩き込み方が、
ワガノワ・メソッドと呼ばれる
VBA独自の方法で
伝授されていくわけですが、
バレエを習ったことのない私にさえ、
動画をいろいろ見ていると、
なんとなくその神髄が
見えてきたような気がします。



それにしてもの
層の厚さ。
生徒はロシア人に
限定されているわけではないので
アジア人の姿も時たま写ってますが、
みな相当なレベルです。




技術力が追いつかなかった人も、

少しでも太ってバレエ向きでないと

判断された人も

ふるい落とされていくので、

残った生徒たちが相当レベルというのは

いわば必然。




そりゃ、
マリインスキーやボリショイの
コールド(群舞)が揃っていて
きれいなわけだ。



さらにその中でも、
ザハーロワやロパートキナなど
後のスーパースターは、

古い映像の中でも
既に異彩を放っているので、
やはり別格だったんだなあと
感心するとともに
畏怖すら感じてしまう

「神」ぶりです。



舞台衣装をまとった
本番の舞台を観るのも
もちろん好きですが、
そこに至る前のリハーサルや
基礎レッスンという
いわば水面下の努力の部分を
知ることができると、
本番の鑑賞が
一層味わい深くなるというものです。





もう10年近く前でしょうか。

ロシア出張した上司が

私のバレエ好きを知って、

ボリショイ劇場の売店で

買ってきて下さったお人形。




演目は何を観たんですか?

ってきいたら、

わかんないって!(笑)




お土産買ってきていただいて

ナンですが、

あー、もったいない!

バレエファンならば、

ボリショイかマリインスキーを

現地で観るなんて

夢のまた夢なのに…。




その夢が万が一叶うまで、

VBA動画で、

自分も一緒に学んでいる気に

なってみます(笑)。