17.退院 | 両側異時性乳がん〜HBOCであるということ〜

両側異時性乳がん〜HBOCであるということ〜

ー 死ぬときは死ぬんよ ー 推しの言葉にプラスする形で、ー 死ぬときは死ぬんよ、でもまだ今は死ねないんよ! ー この言葉で自分を奮い立たせがんばってます

ドレーン独特の匂いが最初は気になって仕方なかったけれど、

徐々に慣れてきて、食欲もあるし術後の経過は良好だった。

 

家事をしなくていいのは最高で、

とにかく好きなことばっかりやっていた。

 

なのに、

今私の体の中にはがんがないんだ、やったー!という気持ちにはなれず。

抗がん剤もやったし手術も終わったのに…。

ネガティブな感情がぐるぐる。

 

退院後、両親が帰ってから、

張り詰めていた気持ちが一気に溢れる。涙。

「よかったね」な気持ちになれないのも仕方ない。

まだ治療は続くし…

傷というか左胸全体痛むし、腕が上がらないし、着替えるのも一苦労。

パジャマが前開きでよかった。

リンパ節取ったからその付近は感覚もなくピリピリした感じ。

 

眠る時がどの体勢でも突っ張った感じがして、

固まって寝ているからか体が痛い。

元々左向きで眠る癖があったので、

右向きに寝るのに慣れず、つい寝返りをうちそうになった。

リンパ浮腫にならないために気をつけることがいっぱいで、

買い物をするのもカートを必ず使うように。

3キロより重いものは、、と言われたけれど、

そんなの無理でした。生活できません。

 

でも雪かきは夫にお願いすることに。

雪国ではかなりの重労働です。

職場でも事情を話し、雪かきは免除してもらえて感謝。

 

この後、経口抗がん剤、そして放射線治療が待っている。

まだまだ先は長い。