先日、図書館で借りた

「家で死ぬということ 一人暮らしの親を看取るまで」

読み終わりました。


途中何度か涙が…😢


東京でジャーナリストをしている筆者が、静岡県伊東市で一人暮らしをする父親を遠距離介護をし、最後は実家で一緒に暮らし24時間介護をし看取るまでの実話です。


お父さんは、とても頑固で

「俺は家で死ぬ」が口ぐせ

大腿骨骨折や重度の腎不全

人工透析なんてしない…

知らない人が家に入るのは嫌だからと、最初は介護ヘルパーさんも拒否


その度に筆者は振り回され、仕事をキャンセルして実家へと向かう


自分のことは何でもできる

人の手なんか借りなくていい

といいながら、娘さんに頼らなければ暮らせないと言う現実


娘さんである筆者も時に怒り、時にイライラしながらの遠距離介護


最後は仕事を休み実家で一緒に暮らし24時間介護を一人で担う


人の世話にならん!

といいながら、娘さんや介護ヘルパーさん、訪問看護師さんの助けを借りなければ暮らせない


娘さんが色々と提案するもことごとく拒否するお父さんに、私は怒りを覚えました


なんで、一つでも言うことを聞いてくれないんだろう? 大変なのわからないのかな? 私は絶対に子ども達に迷惑をかけない…と思いながら読んでいました。


お父さんは亡くなる前の3週間ぐらいは寝たきりになり、介護ヘルパーさんや娘さんの介護を受けます。

この時、私は初めて「インセン」という言葉を知りました。

「陰部洗浄」を略して「インセン」と言うそうです。


ヘルパーさんにレクチャーを受け、訪問入浴がなくヘルパーも来られない時は、娘さんがインセンを行うことになりました。


その時になって初めて

「おまえにこんなことをさせられないよ、ここまで世話になって生きたくないよぉ…

というお父さん

「今さら何いってんの。家で死ぬってさんざん言ったのはお父さんでしょ。そんなに早く死なないし、死ぬまでお世話させてもらうから大丈夫だよ」


在宅での看取りは、きれい事ではすまない。下の世話は必ずついて回ります。


うちも、現在は特養入所中のじーちゃんをたった2ヶ月ですが在宅介護しました。

じーちゃんは3回目の脳梗塞で下半身麻痺で車椅子になってました。


そんな我が家の下の世話については、

明日に続きます。


 

 実家の父が、最後に食べたかったびわ

命日にお供えしてほしくて頼みました。