2023年11月18日  スタレビの川崎ライブ。

スタレビファンの誰もが  ボーカルの要さんがちゃんと歌えるかな……って心配してたと思う。

だからかな。

終始あたたかい空気が包み込んでいるようで それでいて強く 強くみんなが手を繋いでいるような そんな一体感がありました。


1曲目の What a Niteの途中で 半拍早く歌い始めた箇所があって 思わず「ガンバレ!」と祈ってしまった。

でもそこ以外は 要さんもメンバーも笑顔で 川崎のお客さんも大盛り上がり。

ノリノリ曲での大歓声がすごかったなぁ。

「ま、お座りになって」からのMCや静かな曲も魅了される会場。

3階席までたくさんお客さん入ってた。


スタレビのライブは長いので、10分ほどトイレ休憩タイムがあります。その間もメンバーは舞台に立ち、歓談したりグッズの紹介をしたりするのです。


休憩時間の直前に 木蘭の涙  を歌い上げた要さん。最後の一音が消えた瞬間に湧き上がった拍手とともに 要さんが目に手を当てた。

「泣かずに最後まで歌えました」…

そのあと しばらく言葉が出なかった。

会場から「がんばれ!」の声が飛ぶ。


KANちゃんの訃報を会場に伝え、 休憩タイムのお題は KANちゃんとの思い出を語ろう…と。


サポートメンバーの岡崎さんは KANちゃんとパンイチ対決で 互いにインパクトのあるおパンツをことある毎に見せ合った話。

同じくサポメンの添田さんはKANちゃんのバンドメンバーとして帯同していた過去があり、そんなとき北海道で KANちゃんが美味しいラーメン屋があると言うので徒歩で向かったそう。

ところが行けども行けどもお店が見つからず、雪の中を40分歩いたところで「ほんとにその店あるかないかだけ教えてください〜💦」と。

結局お店はなかったそうです(笑)


要さんの思い出話は……

10月にKANちゃんは 余命宣告を受けたのですが 医師に「会いたい人に会いましょう」と言われ 要さんのところに早い段階で連絡が来たそう。馬場俊英さんのところにも同時期に電話があったので 二人で病室を訪ねたのだそうです。

神妙な面持ちで入室した二人に おもむろに

「要さんはなんで海外旅行しないの?」

「インドネシアはいいところだよ〜」

「ジャカルタに行かないヤツはバカだ」

とKANちゃん。

そんな ある意味どーでもいい話をずっとして、

ほんとは面会時間15分のところ 病室を出たときは1時間半ほど経過していたそう。

「オレたち……なにしに来たんだろ?」

……それがKANちゃんとの最後の面会でした。

メンバーそれぞれが 語り尽くせないほどたくさんのエピソードがあり、どの話も大爆笑だったんです。

喪主の奥さまが

「遠い星からお預かりしていた星の王子さまをお返ししました」とご挨拶されたそうで 

遺影は夏目漱石のパロディだし 共に飾られた写真は 還暦に記念撮影した 振袖!の三枚組記念写真だし (おまけにお香典返しはPOPなポップコーンだったようだし) なんだか粋なお葬式ですよね。


グッズの紹介もしましたよ。

ツアーTシャツ青を 揃いで着ている5人組の

お客さんを立たせて  はい、ぐるっと回って〜

あ、赤いTシャツのあなた。

ハイ立ってぐるっと〜…………(笑)


休憩タイムが終わり 後半戦はアカペラコーナーからスタート。

要さんは声がとてもよく出ていて 素晴らしかったなぁ……ほかのメンバーももちろん 素敵なハーモニー。

おバカソングコーナーでは

KANちゃんと要さんが作った

セガホ(背が欲しい の略)

身長が公称162cmの要さんが 

モテるためには背が必要だ!と……(笑)


そして大盛り上がりの数曲からの

「最後の曲です。便宜上ね。」

「オレたち一旦引っ込むけど すぐ出てくるから」

スタレビはアンコールまでの拍手がもんのすごく短い。激早のときは40秒くらいで登場することもあるほど。ドリンクひと口飲ませてくれ…!といつも思う(笑)


1分ちょいで舞台中央から登場した5人。

要さんが

今日、ちゃんと歌えるか心配だった。

またKANちゃんの話になるけど

KANちゃんがくれたものはあまりにも大きすぎて もう生で聴くことができないのなら 俺たちが

みんなで大合唱しよう。

愛は勝つ をみんなで歌ってくれ。

それがKANちゃんへのお香典がわりだ!


さすが、何度もKANちゃんのバックバンドを演ったスタレビ。あのイントロのドラムとピアノはシビレました!

届け…届け!会場のどこかにいるんでしょ?

KANちゃん!ありがとね!

そう思いながら  いっぱい歌った!

「KANちゃんに大きな拍手を!ありがとう!」

要さんがそう言って あたたかく大きな拍手が沸き起こったよ。



3時間45分 長く 特別なライブでした。

忘れっぽいわたしだけれど

この日のことは きっと忘れない。


あんなに真剣にふざけて人を笑わせて 自由奔放に生きて 生き切って あんな生き方が羨ましい

……というようなことを要さんが言ってました。


帰宅してから  FM COCOLOの 要さんと馬場くんMCの追悼番組を聴いて、また繰り返し聴いてるけれど 泣かせてくれないねぇ(笑)

偉大な人だ。