バカ娘 「鹿、鹿がいっぱいいるよ!!」
やや興奮ぎみである。
メタボ 「鹿せんべいが売っとるぞ。買って来い。」
メタボの指示を受け150円持って鹿せんべいを買いに行く娘。
売店でバカ娘がせんべいを買った瞬間
周りの空気が一変した。
午前9時、まだ観光客もまばらな東大寺。
鹿にとっては空腹きわまりない時間帯である。
バカ娘が囲まれた。
ずんずん押されて後ずさるバカ娘。
側溝にはまり倒れて見えなくなる娘。
ホラー映画でゾンビに食べられているかのような光景である。
鹿せんべいを半分渡されたメタボも当然のごとく囲まれる。
鬼は近寄ってくる鹿に掌を開いて見せ、「ないよ、ないよ。」と
自分だけ助かろうとしている。
メタボは鹿せんべいを高々と上げた。
さすがに届かないだろう。
甘い、甘かった。
前から後ろからひずめでキックされるメタボ。
親子揃って鹿にボコられるさんざんな夏休みであった。