今日の夜は、某新聞社主催の立食パーティーであった。


当然のごとくメタボは一番乗りである。




メタボの頭の中には立食パーティーでのルールが刻み込まれている。


ルール1 テーブルに並んでいない料理を探せ。


ルール2 すべての料理に順位をつけよ。


ルール3 知らない人ばかりのテーブルにつけ。


ルール4 炭水化物は寿司を除きあとまわしせよ。


ルール5 ビールは飲むな。



以上がメタボの立食ルールである。




メタボは仕事の立場上、入社したばかりの頃は


年に15回以上の立食パーティーに参加していた。


今はせいぜい年4、5回ぐらいである。



しかも昔はまだバブルを引きずっていた頃だから


パーティーも豪勢だった。




今はちょっと不景気である。


しかしながら立食パーティーはうれしい。



まずテーブルの料理にチェックを入れる。


メタボ 「肉がないな、これはあとから焼かれて出てくるパターンだな。」


長年の経験から肉はステーキと予想する。


メタボ 「寿司は職人が握る屋台ではなく桶だからあせる必要は無い。」



次々と料理の分析を済ませ


どの順番で食べ進むのかシュミレーションをするメタボ。


あとは乾杯が始まるのを待つのみである。





立食パーティーのよいところは


すべての料理を食べなくてもいいところにある。



メタボは昔あるパーティーで2時間ステーキを食べ続けたことがある。


ちゃんとしたシェフがその場で焼いてくれるステーキだったのだが


人気で列が出来ていた。



メタボはステーキの配給が終わると同時に


その列の最後尾に並ぶ。


順番待ちをしてる間にステーキを完食する。



この単純作業を2時間繰り返したのだ。


最後にシェフが言った。


「すみません、もう肉がありません。申し訳ございません。」


この時ステーキの列にはメタボしか並んでいなかった。



数々の武勇伝を思い出していると乾杯が始まった。



名刺交換して談話している腰抜けどもを尻目に


次々と食べ進むメタボ。


5、6人前の寿司桶があっという間にカラになる。



予想通り調理場で焼かれていたのはステーキだった。


次々に新しい料理が出たテーブルを渡り歩き食べ続けるメタボ。





「もう、やめとくか。」


3度目のデザートのケーキを食べ終えたメタボは


静かにテーブルにフォークを置いた。