「ここに物語が」 梨木 香歩

 

 

梨木果歩が過去20年にわたりつづって来た、書評、解説、本や映画にまつわるエッセイ。

 

 

著者の言葉遣いが好き。

本を読むとその文体に影響された文章を書いてしまうところがあるが、梨木果歩と江國香織には特に影響を受けてしまうと思う。

 

読書や映画の感想というのも、学生の頃はやらされている感満載だったけど、著者のこういった書評などを当時知っていたら、感想は書きたいものに変わっていただろう。

自分が感じたことを言葉にするというのは、実はとても心地好いことなんだよね。

だから今私は、こういう感想ブログを楽しくやっているのだ。

 

夏目漱石の「心」は高校生の時教科書で一部を読んだ。

大人になってから全文を読んだ。

その同じ本を読んだ著者の考えを読み、いろいろな視点でひとつのことをとらえてみることと、深く掘り下げてみることの大切さを改めて知った。