話し方レッスンというと、よく「何をするの?」「どんな人が行くの?」と

尋ねられます。

 

確かに誰でも話はできますし、資格を必要とするようなスキルではありません。

ですが、それだけにあまりに無意識に話しをていないでしょうか?

 

「話す」と「放す」は違います。

話すとは言いたいことを「言い放つ」ことではないのです。

 

話す時には必ずそこに相手がいます。

 

であるならば、その人が不快感を持たないような言葉を選び

その場を心地よいものにする気遣いが必要ではないでしょうか。

 

言葉選びは本当に大切。

同じ内容のことを言っていても、言葉のチョイス次第で

相手に与える印象は大きく違ってきます。

 

今日たまたま徹子の部屋を見ていました。

ベテラン毒舌タレントのOさんと

ジャニーズの某グループのMさんの会話で

「そうそう、これこれ!」と思ったシーンがありました。

 

Oさん

「ほら、病院の食事って美味しくないでしょ」

 

それを聞いたMさん

「ああ、ちょっとお口に合わなかったんですね・・・」と

 

たったこれだけですが

さり気なく言い換えてフォローしたMさん、さすが!って思いました。

 

以前から彼は気配りのできる男気のある人だと思っていましたが

先輩の言葉を嫌味なくフォローできる気遣いは粋でした。

 

病院食を作っている方が見ていらっしゃるかもしれません。

一生懸命作っているのに

「美味しくない」とストレートに言われると決していい気はしないでしょう。

病院食は患者様の状態に合わせて様々なカタチに

調理されています。多くの種類があると思います。

優先順位は必ずしも味という訳にはいかないと思います。

それはその患者様の体のためです。

確かに食べたい味ではないかもしれませんが、ある期間それを我慢しなければならないのは仕方のないことですね。

 

Oさんはご自身のキャラクターもあって、そのように表現されただけかもしれませんが、その一瞬に「言葉選びの大切さ」が端的に表れていたように感じました。

 

なるべくなら、人に不快感を与えない言葉を上手に選んで

話したいものです。

それには言葉を意識する「習慣」をつけることが大切。

 

何でも思ったことをすぐ「言い放つ習慣」を変える。

それは繰り返すことで身につけていかなければなりません。

 

『美ことば塾』では、そのような言葉の習慣の見直しも行っていきます。

気づいていても案外身近な人からは言いにくいことを、

きちんと指摘し気づいていただきます。

 

言葉で損をして、無神経な人というレッテルを貼られるのは残念。

 

気づくことから始めましょう。

 

言葉と心を磨く話し方レッスンのイメージ、少し掴んでいただけましたか?

言葉と心は繋がっています。

話し方が変わっていくと、本当に人生の質が上がりますよ。